2019年5月24日金曜日

ゴブリンスレイヤーTRPG入門者ガイド 3 (キャラクター作成 職業②)

2020/01/05加筆

「斥候」
 いわゆる盗賊や密偵のような役回りで、鍵開けや罠解除、隠密行動や偵察能力に優れた職業です。
 戦闘能力も特別低い訳でもなく、武器も防具も軽いもののみですが弩弓以外は使用できるため低レベルでは戦士や野伏と遜色ない装備が出来ます。このシステムでは大型の武器が扱いにくく、戦士でも大型の武器を持ち歩かない事も多いのであまり装備に差がつかないのです。戦士同様、低レベルの時はできるだけ命中の高い武器を持つことをお勧めします。
 仲間を護ったり、敵を引きつけたりといった戦闘専門職のようなことは得意ではありません(【護衛】も自分が危険になるが取ることは可能ですし、【挑発】も職業レベルを足せないだけなので技能を取れば行動は可能)。拘束に対する振りほどきにも盗賊レベルは加えることができません。あくまで目の前の敵を排除するための護身用能力と考えた方が良いでしょう。
 【死角攻撃】という特別な攻撃手段を習得することが出来ます。背後に回って急所を狙う感じです。
 戦闘能力と探索能力は十分な性能なので、2つ目の職業を習得するならば術者が良いかと思います。
 斥候以外には手仕事を得意とする職業が無い(野伏は限定的)ので、パーティに少なくとも1人は斥候を冒険者レベルと同じ以上にしたキャラクターが欲しい所です。さもないと罠や仕掛けを安全に排除できずに戦闘前に消耗する危険が高くなります。もっとも、大半の職業選択型システムと違い盗賊的な行動自体は職業や技能を習得していなくても問題なく行えます。低レベルのころは職業的な役割分担を気にせず、能力値を加えた判定基準値を比べて一番高い人が行ったほうが良いです。
 キャラクター作成時では資金や技能が足りないために戦士や武道家より幅広く装備が出来る斥候のほうが一見優れているように思えるでしょう。確かに初期キャラクターでは戦士や武道家同様の前衛と扱えますが、少しレベルが上がってくると職業的な役割のために斥候は戦闘能力に技能や資金を十分に割り振れないのですぐに差はついてきます。

 追記:サプリメントp143~p144の記述により戦士か武道家を取得しないと【挑発】が出来なくなりました。


斥候と相性の良い職業:魔術師、神官、竜司祭、精霊使い


「野伏」
 遠隔攻撃と野外活動に特化した職業です。戦闘系職業の中では唯一回避能力を持たないので、心配な場合は戦士や武道家をサブに習得すると良いでしょう。回避を捨てるなら一発逆転の術を取得するのもありです。
 遠隔攻撃手段には投擲武器と弩弓があります。野伏専用武器である弩弓に比べ投擲武器のスリング類の方がレベルが低いうちは有効になるようなバランスがとられています。所持金も十分でない低レベルの頃は投擲杖を持った方が無難かもしれません。
 なお、弾切れを起こす可能性がありますので、十分な矢弾を用意して冒険に臨むようにしましょう。
 戦闘以外の能力は斥候と同様に、戦闘前の障害や消耗を軽減することが主な役割です。ただし、斥候とは違って手仕事は屋外での罠に対する判定のみで、屋内の罠や鍵開けの判定には野伏レベルを足せないので注意が必要です。代わりにサバイバル系の判定では野伏のみ有効で斥候レベルは判定に加えられない事もあるので、どちらが有利とは言えません。
 斥候同様パーティに1人は欲しい所ですが、回避能力が無いため野伏をメインとする人がいない場合もあるでしょう。その場合は戦士、魔術師、精霊使いメインの人がサブ職業として習得すると良いでしょう。

野伏と相性の良い職業:戦士、武道家、魔術師、神官、竜司祭、精霊使い

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