2017年6月29日木曜日

RPGとネットゲーム依存症

RPG愛好家はなぜRPGが好きなのでしょうか。
RPGは努力した結果が数値など目に見えた形で出易いことにあります。さらに、多くのRPGではゲーム内に時間制限というリソースがほぼ無く、時間をつぎ込み、努力さえすればかならず結果が出るように作られています。
しかも、RPGが好きな人は運に左右されることを嫌うような傾向があります。自分の知り合いでもRPGが好きなメンバーは運の要素が強いカードゲームやボードゲームを好みません。運による振れ幅が戦術でカバーできないと、運ゲーだといってどうもバカにしてしまうのです。
自分もRPGが好きな人間ですので他人のことは言えません。

オンラインRPGやソーシャルゲームは単純に時間や金をつぎ込んだ方が強くなるように作られています。さらには、以前に比べて運が絡む要素は苦情が多いためかより小さくなり、なおさら時間をつぎ込んだ方が見返りが大きくなるような設計になりつつあります。
努力によって見返りが得られるという、RPGが好きな人がよりハマりやすいようなゲームデザインによりなって来ていると言えます。

実際、自分もしばらく遊んでいたネトゲの掲示板などを見ても、アイテムドロップのランダム要素やダメージのバラツキ、低確率の事故などに対する不満が非常に多く目に付きます。確率というシステムを利用すれば、当然ながらそういった「運の悪い事象」は起こり得るのですが、それを単純に運が悪かったと割り切れない人が多いのでしょう。
また、攻略法などもいかにリスクを小さくして確実に効率良くクエストを成功させるかについて書かれています。最適解以外はありません。もちろん、ゲーム攻略法としては間違ってはいません。ただ、特にはまり込んでいる人ほど最適解以外は悪といった雰囲気が漂っている感じがします。

ギャンブル依存症になりやすい人は必要ない時でもリスクの大きい方を選ぶという研究報告がありますが、ネットゲーム依存症(特にオンラインRPG依存症)になりやすい人は全く逆に変に合理的で極端にリスクを嫌うのではないかと思います。もし、学術的に調べている方がいたら調査してみてはいかがでしょう。

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