2017年6月24日土曜日

進化と効率

http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/anmonite.html

アンモナイトの後期の殻のヘンテコな巻き方はバランスを取りつつ殻を伸ばす効率を求めた結果のらしいですね。ただ、個人的に思うに、ある特定の効率を求めた結果、根本的な何か重要な事を犠牲にしてしまい、結果的に絶滅してしまったのではないかなと。
実際、以前も話しましたが、植物でいえばラン科が同じような高度な進化をした結果、絶滅の危機に陥っている種が沢山あります。ラン科は大量の種子を生らせることが出来る代わりに種子に胚乳がありませんから、発芽に菌類の力を借りなければいけません。それどころか大人になっても菌類の力を借りなければ生きていけないランも結構あります。他者の力を借りることは生きていくのに効率はいいのですが、自立できないため環境の変化にとてつもなく弱くなってしまいます。

正直、これほどまで効率を求めるようになった人間もアンモナイトやラン科植物のような極端な進化をし過ぎた生物のような感じがしますが、生物として今の人間の活動が誤った道なのかどうかは人間が滅んでみないと判らないところです。

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