2017年6月8日木曜日

紫陽花

そろそろ公園や庭のアジサイも花を咲かせるようになってきました。
このアジサイ、なかなか曲者で栽培は容易なようで難しいところがあります。
一般に売られているアジサイはガクアジサイと呼ばれる伊豆半島から大島のあたりの海岸に自生する植物を先祖としています。最近ではそこにヤマアジサイの系統を導入していますが、細かいところは省略。
ともかく、昔から公園などで普通に見られたアジサイですが、ここ最近にアジサイの鉢花を買うと、まともに花を見る前にしおれて枯れてしまう場合がしばしばあります。

原因は?

アジサイはストレスを与えず、半陰で肥料を十分与えるといくらでも成長して大きくなります。
その代わり、風・乾燥・直射日光などのストレスに極めて弱い軟弱者になってしまいます。
元々葉が大きくて薄く、花びらも薄い品種は特に危険です。
近年アジサイの栽培技術と品種改良が急激に進んだのはいいのですが、生産者があまりにも上手に作りすぎて、消費者の手元では栽培できないくらいの温室育ちな軟弱な商品が結構出回っています。(でも、そういった商品の方が見栄えは良いのです。)

なお、花(両性花)の外側がピンク色の覆輪になる系統はヤマアジサイの清澄沢という品種を先祖にもち、葉がやや薄くて乾燥に弱いですし、花の外側が白く覆輪になる系統は木の大きさに比べて根が短くて弱いので、萎れやすい傾向にあります。覆輪の品種は結構人気あるのですが栽培には注意が必要です。

もちろん品種によっては簡単に育って大きくなりすぎるものもあります。
最近は品種が多すぎてどの品種が良いのか判りません。
アジサイに限った話ではありませんが、選択肢があることがあることは良いのですが、種類が多すぎるのは良い事でもないのです。

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