2017年6月5日月曜日

RPGとマネジメント

RPGはマネジメントそのもので、特に戦闘が比較的多いファンタジーは顕著である。
日本人だからなのか(他の国の人でもそうなのかは判らないが)、カイゼン能力は優秀で効率と最適解を求める能力は素晴らしいし、リスクマネジメント能力は十分で危機に陥ることは少ないのだが、どうもクライシスマネジメントは苦手な気がする。RPGなら不利な状況下での戦闘や、致命的なミスや不慮の事故を起こした時の立て直しといったところ。
なによりシステムによってはクライシスマネジメントのための能力が用意されていなかったりするから、それでは鍛えられるはずもない。
不利な状況下での戦闘はPLにとってストレスでしかなく、楽しくないと思う人も多いだろうし、嫌がらせだとしか感じない人もいるかもしれないが、自分はキャラクターの能力を引き出すための手段だと思っているので、1シナリオに1回(単発なら最初とボス戦以外で)はこういった戦闘を用意するようにしている。闇雲に強い敵を出すだけで不利な状況下での戦闘を設定しないと、最強コンボのための部品に成り下がってしまう。(それはそれで楽しいのだが、極端に偏った能力だけが活躍してしまう。特にクライシスマネジメントを考慮したシステムの場合、一部の能力は完全に死に技にしてしていることになる)

実際、「事故が起きたらどうするのか」の問いに、「事故を起こらないようにすればよい」は答えになっていない。事故を未然に防ぐ事は当然であり、それでも起こった時どう対処するかを考えておく必要がある思う。事故を100%防ぐことなどできない。

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