2011年10月1日土曜日

Pathfinder初心者プレイヤーガイド -クラス編(ローグ)-

http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/36.html

 暫らくぶりに。
 信仰系も終わり、ついに技能系クラス。
 技能系クラスはとにかくクラス技能が多く、技能ポイントも多い。ある意味一番個性的なキャラクターが作りやすい。
 ローグはまさにダンジョン探索のエキスパートだ。基本ルールの範囲ではローグ無しではダンジョン探索は困難を極める。罠解除や鍵明け、先行偵察など他のクラスでローグの代わりを全てするのは結構厳しい。罠解除そのものは誰でも可能だが、ローグだけが魔法の罠も解除できる。
 戦闘では急所攻撃という、不意打ちや相手の隙を突く攻撃で、戦士並の攻撃力を誇るのも魅力的だ。
 ローグの欠点は死亡リスクの高さかもしれない。どうしてもローグが一番罠の被害を受けやすくなるし、戦闘でも攻撃力は戦士並でもACやhpは戦士には劣る。無理をすればすぐ死が迫ってくる。
 もうひとつの問題は技能系全般にいえることだが、シナリオが戦闘しかないと活躍する場面が少なくなってしまう。GMやPLが血気盛んな戦闘集団だと情報収集や探索が疎かになって折角の技能が役立たないなんて事にも。もともとダンジョン探索活動はローグの独壇場でローグ以外が出番がなく、待ちぼうけのPLが出やすいため、GMとしても余り探索ばかりに時間を裂けないという問題もあるのだが。

能力値
最重要:【敏捷力】
重要:【筋力】【耐久力】【知力】

 イニシアチブやACだけでなく、装備の関係上【敏捷力】で命中判定を行なうことが多いため、【敏捷力】は欲しい。【筋力】はダメージを上げたい場合に欲しいのと、低すぎると荷重制限に引っかかるため。割り切って10で止めてしまい、【判断力】や【魅力】に割り振る方法もある。実のところ、ローグの技能は【判断力】で判定する〈知覚〉や【魅力】で判定する〈魔法装置使用〉や〈交渉〉などここでは重要とはしていない能力値基準の技能も多いため、何かを諦めざるを得ないのだ。
 【知力】は技能のポイント数に関わるため低すぎるのはよくない。また、一部のローグの技が【知力】になっているのでこれらの特技を取るなら少なくとも12にはしておこう。

クラス能力
 6レベルまでで得られる能力は急所攻撃、罠探し、身かわし、ローグの技、罠感知、直感回避がある。

 急所攻撃は奇数レベルごとに得られる追加ダメージ能力。敵を仲間と挟んでいる時や不意打ちをしたときなど使用条件あるが、【筋力】やサイズなどに関係なく大ダメージを与えることができ強力だ。ただし、粘体など不定形なクリーチャーには効果がないので注意が必要。
 罠探しは罠発見と解除にボーナスを得るもの。また、魔法的な罠も解除できる。クラスレベルの半分のボーナスなので、レベルが上がると他のクラスと各段に差がつく。そもそも、〈装置無力化〉が基本クラスではローグしかクラス技能ではないので、最初からかなり差があると思っていい。
 身かわしはドラゴンブレスや範囲攻撃呪文を反応セーブに成功すれば完全回避できるという能力。普通は半分は確実に受けるダメージが0になるからとても強力だ。
 ローグの技は、ローグだけが得られる特別な特技のような能力。急所攻撃を強化したり、盗賊的能力を強化したりといろいろある。少しだけ魔法を使用することもできるようになるものも。
 罠感知は罠が発動した時にACやセーブへボーナスが来る。もっとも、発動する前に解除すべきだ。
 直感回避は不可視状態の敵からの攻撃を受けても立ちすくまなくなるもの。これ自体はそれほど有効ではないが、この上の直感回避強化を修得すれば乱戦で強くなる。

技能
 技能ポイントが全クラス最大で、クラス技能も多い。が、欲しい技能も多い。
 少なくとも〈知覚〉と〈装置無力化〉は常に最大値にしておこう。クラス能力でも言ったが、〈装置無力化〉はローグだけが唯一クラス技能なので、事実上専用に近いくらいな技能だ。
 〈軽業〉も上げておきたい。〈軽業〉は戦闘中も非戦闘時も活躍する。
 後は、どんなスタイルの盗賊にするかによって欲しい技能が異なる。〈隠密〉〈登攀〉〈水泳〉〈脱出術〉〈知識:ダンジョン探検〉等を覚えて探索系にするか、〈はったり〉〈交渉〉〈威圧〉〈真意看破〉〈変装〉〈知識:地域〉などを覚えて情報収集&交渉系にするかだ。
 他にも〈手先の早業〉や〈魔法装置使用〉も使い道がある。
 〈隠密〉はローグらしさを出すには欲しいのだが、パーティ行動が基本のこのゲームでは一人だけ隠れても意味がないという自体にもなりかねないので必須とはいえない。
 全部の技能を最大値には割り振れないので、2レベル以降しばらくは得意な技能は常に最大、それ以外は1ポイント払ってクラス技能のボーナス+3をもらうというスタイルでもかまわないだろう。

特技
 ローグの主な戦闘スタイルは3種類、二刀流、ヒット&アウェイ、射撃といったところだ。
 二刀流は3つの中でも一番攻撃力が高いが、被ダメージも高くリスクの多い戦い方。この場合は、《武器の妙技》《二刀流》《武器熟練》を覚えよう。《武器熟練》の特技を節約するために、武器はショートソードが一番いいだろう。この戦い方はとにかく手数を増やし、命中を上げることを先決に。
 ヒット&アウェイはダメージよりも比較的に安全に攻撃することを優先する戦い方。《武器の妙技》《回避》《強行突破》《一撃離脱》を覚える。この戦い方は常に1ラウンド1回攻撃だが、二刀流に比べると命中は高いので【筋力】があるなら《強打》を取ったほうがいい。武器はレイピアがお勧めだ。実は【敏捷力】は13あればこのスタイルはできるので、【敏捷力】より【筋力】を重視して《武器の妙技》を使わないという方法もある。【筋力】で戦うなら片手武器にこだわることもない。ハーフオークならグレートアクスやファルシオンをぶん回すのもあり。ファイターやバーバリアンのマルチクラスにすることで補っても良い。
 射撃の場合は《近距離射撃》《速射》をまず取りたい。《精密射撃》《武器熟練》《致命的な狙い》もレベルが上がったら欲しい。上記の2つが挟撃という比較的容易な手段で急所攻撃ができるのに対し、射撃は最初の1ラウンド以外は急所攻撃をするのがやや難しい。自分が不可視状態になる、仲間に呪文やモンクの朦朧化打撃などで攻撃目標を立ちすくみにしてもらうなどの協力が必要だ。
 自分なりの戦闘スタイルがあるなら以上の3つにこだわらなくても良い。
 例えば先手を取るための《イニシアチブ強化》も有効。
 また、《技能熟練:装置無力化》や《技能熟練:知覚》などは戦闘以外で役立つ。別に戦闘能力にこだわる気がないなら無理して特技を戦闘に特化する必要もないだろう。

装備
 盗賊道具をまず最初に買おう。お金ができたら高品質に。達成値+2はかなり美味しい。
 武具はメイン武器+軽装鎧というのが基本。片手武器のヒット&アウェイのスタイルなら高品質のバックラーやライトシールドを手に入れたら、装備してもいい。防具未習熟によるペナルティは防具による判定ペナルティの値だけ命中にもペナルティがくるのだが、高品質のバックラーやライトシールドならペナルティは0、つまり習熟していなくても問題なく装備できる。《武器の妙技》のペナルティも同様だ。
 サブウェポンは欲しいが、お金に余裕がなければとりあえずダガーを数本持つだけでもいい。射撃メインでないなら離れた状態からの急所攻撃は最初の1回だけだからだ。

まとめ
 どちらかというと戦闘が始まるまでのほうが重要な役割。
 戦士系並の戦闘能力を求める人も多いが、攻撃力が高くてもあくまで戦闘は補助要員と考えた方がいい。近接にしても射撃にしても基本的には仲間の協力無しにはその攻撃力を確保できないからだ。急所攻撃の条件を整えるために自分や仲間が危機に陥っては本末転倒になってしまう。
 無理をせず、隙あらば攻撃するというスタイルがローグらしい戦い方だろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿