2011年10月24日月曜日

Pathfinder初心者プレイヤーガイド -特技編2- (《強打》について)

《強打》
 戦士系なら必須とも言える特技。比較的易しい前提条件なので、戦士系なら1レベルからでも修得しておきたい。この特技はいくつかの戦技を使用するための特技の前提条件にもなっているので、とても重要な特技でもある。特に両手持ち武器を使用している場合、威力がさらに上がる。
 命中を下げてダメージを上げる特技なので、もともとのダメージが非常に高い場合や、極端に命中率が低い敵に対しては有効とは言えない。計算してみよう。面倒な方は読み飛ばしてOK.。


 例えば基本攻撃ボーナスが+4になると、命中に-2,ダメージが両手武器なら+6となる。
 武器はグレートソード、平均ダメージがaとする。
 《強打》を使用しない場合で、基本命中率75%の場合のダメージ期待値はa*0.75+a*0.1*0.75=0.825a
となる。
 《強打》を使用すると、命中率は65% に低下するので、
(a+6)*0.65+(a+6)*0.1*0.65=0.715d+4.29
となる。
 《強打》が有効である条件は、0.825a≦0.715a+4.29の時なので、これを計算するとa≦39となる。つまり、《強打》未使用の平均ダメージが39点より上なら《強打》をしない場合の期待値が高くなるのだ。
 同様に、基本命中率50%で計算してみると、《強打》無しが
a*0.5+a*0.1*0.5=0.55a
《強打》有りが、
(a+6)*0.4+(a+6)*0.1*0.4=0.44a+2.64
となる。0.55a≦0.44a+2.64を計算するとa≦24となる。このレベル帯のファイターの標準的なダメージを考えると微妙なラインと言える。
 基本命中率25%で計算してみると、《強打》無しが
a*0.25+a*0.1*0.25=0.275a、
《強打》有りが、
(a+6)*0.15+(a+6)*0.1*0.15=0.165a+0.99
となる。0.275a≦0.165a+0.99を計算するとa≦9となる。さすがにこの命中だと《強打》しないほうが安定だろう。
  基本攻撃ボーナスが+6に達すると全力攻撃で2回攻撃できるようになるが、1回目の攻撃が75%当てられる状況なら《強打》すべきだろうし、50%程度なら控えた方が無難ではなかろうか。
 ちなみに、基本攻撃ボーナスが3以下の場合、両手武器だと命中-1、ダメージ+3なので、75%だとa≦42、50%だとa≦27、25%だとa≦12となり、このレベル帯で平均ダメージが20点を超えることはまずないので、命中が極端に低い場合や《強打》をしなくても倒せる相手でなければ、とりあえず《強打》をしたほうが良いということになる。なお、片手武器の場合はそれぞれの最終数値を2/3倍すると良い。


一桁のレベル帯では基本的には《強打》は使用したほうが良いが、命中率が非常に低い状況なら、《強打》をするより、確実に当てにいった方が間違いない。現実には複数回攻撃をする場合、《強打》をしなければ倒せない場合、クリティカルすると追加効果がある場合、敵がダメージ減少を持っている場合などはこの計算に当てはまらないので、状況を見て《強打》は使用するかどうかを決める必要があるだろう。
 なお、射撃の場合は《致命的な狙い》という同系の特技がある。

なんか《強打》だけでやたら文章が長くなったので、それ以外の特技は簡素に。

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