2011年10月6日木曜日

Pathfinder初心者プレイヤーガイド -クラス編(バード)-

http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/121.html

 バードは、まさに「5人目」のクラスだ。徹底した後方支援能力で仲間を強化し、優れた交渉・情報収集能力でパーティをより有利な環境へ持っていくのが役目だ。
 また、呪文も使え、技能も数多く取得できる。最低限自分の身を守る能力があるので、雑魚相手なら近接戦闘でも食い止めることはできるなどど、オールマイティなクラスといえる。
 バードの欠点は、得意の支援能力と交渉・情報収集能力以外は器用貧乏なところだろう。多くの仲間がいて初めてバードは能力が発揮できる。だからこそ「5人目」のクラスだといえる。
 また、ローグ同様、バードが主役となるのは戦闘以外にあるので、後方支援だけで見せ場がないということもあるかもしれない。

能力値
最重要:【魅力】
重要:【敏捷力】【耐久力】【知力】

呪文を含め、バードの主要な判定は【魅力】で行なうので、【魅力】を第一に。クラス技能の多さを有効に使うために【知力】は下げたくはないところだ。呪芸など戦闘での支援効果を1ラウンド目から発揮するために【敏捷力】もあると良いだろう。

クラス能力
6レベルまでで習得できる能力は、バードの知識、呪芸(打ち消しの調べ、散逸の演技、恍惚の呪芸、勇気鼓舞の呪芸+1および+2、自信鼓舞の呪芸+2、示唆の詞)、初級秘術呪文、万能なる芸、熟達者、博識1/日、そして秘術呪文能力と非常に多い。
 バードの知識はクラスレベルの半分を全ての知識技能判定にボーナスを得る。また、未修得の知識でも判定ができるもの。パーティにウィザードがいないなら、知識技能は独壇場だ。レベルが上がれば上がるほどボーナスが増えて差がつく。
 そして、バードの目玉能力の呪芸。歌や楽器演奏、踊りなどの〈芸能〉技能で様々な魔法的な効果を発揮できるが、一部の呪芸は実際に〈芸能〉の技能判定を必要とするので、〈芸能〉技能のランクを上げておく必要がある。1日に【魅力】+4+2×クラスレベルラウンド使用できるし、呪芸は開始ラウンドこそ行動を使用する(レベルがさらに上がれば移動アクションや即効アクションで使用できるようにもなる)が、それ以降は呪文詠唱も含め普通に他の行動が取れるので、積極的に使っていきたい。呪芸の細かい内容は省略するが、戦闘でボーナスを与える勇気鼓舞の呪芸や技能判定でボーナスを与える自身鼓舞の呪芸は使いやすい呪芸だろう。
 万能なる芸は、選んだ〈芸能〉判定で特定の2つのほかの技能判定の代用ができるもの。代用できる技能には割り振らなくてもいいので、もともと多い技能ポイントをさらに有効に利用できるだろう。
 熟達者は[音波]や[言語依存]の効果に対して+4のボーナスを得るもの。[言語依存]の効果は受けると致命的なものが数多くあるので、高い意思セーヴに併せて影響を受けにくく、非常にありがたい。
 博識は〈知識〉判定で出目10が選べ、さらに1日1回出目20を選べるもの。(逆に、普通は〈知識〉判定では出目10は選べないということなのだろうか?)
 そして呪文能力は回復・支援呪文と[音波][言語依存]の呪文を習得する。6レベルまでしかないが、実際には修得する呪文のレベルがウィザードなどと比べて低いので、およそ8レベル呪文相当までは使用できると考えていいだろう。音声要素を省略できないという欠点はあるものの、秘術呪文でありながら軽装鎧や盾を身に付けたまま呪文を使用できるという利点も持っている。使用回数は少ないが、修得呪文数は実は秘術呪文の専門家のソーサラーより多かったりする。リストにあれば修得していなくともワンドは使用できるので、3レベルごろからはワンドを振る仕事が多くなるかもしれない。

技能
 とにかく音声要素の〈芸能:歌唱〉、〈芸能:管楽器〉、〈芸能:弦楽器〉、〈芸能:鍵盤楽器〉、〈芸能:打楽器〉のいずれかと、動作要素の〈芸能:演劇〉、〈芸能:お笑い〉、〈芸能:舞踏〉、〈芸能:朗誦〉各1つずつの〈芸能〉を常に割り振りたい。
 後は、〈知識〉技能全般、万能なる芸で置き換える予定のない〈交渉〉〈威圧〉〈はったり〉などの情報収集技能、そして〈魔法装置使用〉はぜひ修得しておきたい。特にランダムでアイテムをだすマスターの場合、手に入れたアイテムを有効利用するには〈魔法装置使用〉がないと使いこなせないことが多いからだ。魔法の品を売って半額で金に替えるのもいいが、使えるならそのまま使った方が効果的な場面もあるに違いない。

特技
 正直、どうしても欲しい特技があるわけではない。強いて言うなら《戦闘発動》《イニシアティブ強化》くらいか。《技能熟練》で任意の〈芸能〉や〈魔法装置使用〉の技能を強化してもいい。戦闘でも有効利用できるはずだ。《呪芸時間追加》で呪芸をより使いやすくするのもいいだろう。

装備
 術者なので、呪文構成要素ポーチは必要だ。それと呪芸に必要なら楽器も。
 武具はレイピアなどの片手武器+バックラー+チェンシャツか、弓+チェインシャツといったところだろう。パーティ構成上、ローグやクレリックが前に出なければならないような状況なら近接武器を主体に、十分な壁役がいるなら射撃で日和見してもいいだろう。どちらにしても攻撃力はそれほど期待できない。専業術者などの後衛が雑魚に近づかれないようにする程度の戦闘能力でも十分だろう。

呪文
 修得すべき呪文はパーティ編成によって変わる。無難なのは回復のキュア・ライト・ウーンズや攻撃にも防御にも使えるグリースといったところ。攻撃呪文の多くは[精神作用]なので効果がない敵も多いが、ヒディアス・ラフターなど形勢逆転できる呪文を修得してもいいだろう。
 バード専用呪文は多くはないので、他の術者の修得呪文を見ながら弱い部分を補完するような形で修得しよう。中にはヒディアス・ラフターのようにバードの方が他のクラスより低いレベルでおぼえられる呪文もある。
 万能な非戦闘呪文はそれほど術者レベルに依存しないようなものならワンドやスクロールで済ませてしまっても構わないだろう。

まとめ
 正直、自分が前面にでて活躍するクラスではなく、初心者向けのクラスとはいえない。ある程度慣れてから選択したほうがいい。
 バードが主役となる情報収集は全般に軽めのことが多く、戦闘中は基本的に後方支援となるだろう。パーティの力を最大限発揮するには今何をすればよいかを常に考えておこう。

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