2011年9月8日木曜日

Pathfinder初心者プレイヤーガイド -クラス編(ウィザード)-

http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/38.html

戦士系が終わり、次は秘術系。
 ウィザードは秘術呪文のエキスパートだ。秘術呪文を使う基本クラスは他にソーサラーとバードがいるが、これらは修得呪文数が少なく高レベル呪文の修得スピードも遅い。一方、ウィザードはレベルアップ以外にもスクロールや他者の呪文書から呪文をいくらでも修得できるのでレパートリーは豊富だ。他のクラスなら修得しようか悩む呪文でも、金と時間があればとりあえず修得して損はない。
 欠点は肉体的な弱さ。hpは少なく、ACも低い。武器もまともに装備できず、鎧もない。前衛無しでは格下の雑魚でもタコ殴りされる。また、呪文は毎朝どの呪文をしようするか準備が必要で、使用回数も多くないため、予想が外れて準備を間違えると悲惨なことになる。キャラクターだけでなく、プレイヤー自身の【知力】も必要だ。

能力値
最重要:【知力】
重要:【敏捷力】【耐久力】
 とにかく呪文を使うのに【知力】は必須。ウィザードに限らず、9レベル呪文まであるクラスは、1レベル時にその呪文に対応した能力値(ウィザードなら【知力】)がどんなに低くても16は欲しい。できれば18。[能力値-10]レベルまでの呪文レベルの呪文しか使えないからだ。4レベルごとの能力値+1を使っていずれは20以上にしたい。
 【敏捷力】は広範囲攻撃呪文や場を支配する呪文を敵や突撃する仲間より先に使用したいから。呪文は戦士同士の殴り合いと違って完全に先手必勝なのでとても重要だ。

クラス能力
 6レベルまでで得られるのは秘術の絆、秘術系統、初級秘術呪文、《巻物作成》、ボーナス特技、そして秘術呪文能力だ。
 秘術の絆は使い魔を持つか、絆の品という特別な品を持つかを選択となる。使い魔は獲得すると主人になんらかのボーナスを与えてくれるが、使い魔自体はマスコットみたいなものではあるものの戦闘以外では役に立つことも。絆の品は武器や指輪などの特別なアイテムを1つ持ち、追加で呪文を使用する能力を得るが所持していないと呪文発動にペナルティが来るようになる。どちらも長所・短所あるので好みの方でよい。
 秘術系統は6つの呪文系統を1つ専門化し、呪文を追加で使用できるようにするもの。ただし、対極系統という苦手な系統を2つ選ばなければならない。総合術という専門化をしない術者も選べる。この場合は苦手分野もない。この選んだ秘術系統によって様々な特殊能力を修得できる。
 専門分野を選ぶと呪文の使用回数は増えるが、苦手な系統は1回使うのに呪文2回分スロットが必要になるので、柔軟性には欠ける。専門系統を選ぶのに悩むのなら弱点の少ない総合術が無難であろう。
 初級秘術呪文は0レベル呪文を回数制限なく使用する能力。この能力のおかげで専業術者がやることがないという事態にはまず陥らない。
 《巻物作成》はそのままボーナス特技を得る。ただし、マスターがアイテム作成特技をPCが修得できないというルールを使用することもある。この場合は《呪文熟練》で1系統得意な呪文系統を選ぶことになる。
 ボーナス特技は呪文修正特技かアイテム作成特技を得る。ただし、ここのアイテム作成特技もマスターによっては選べない場合もある。アイテム作成特技はキャンペーン用の特技なので、コンベンションのような単発では扱いにくいからだ。
 秘術呪文能力はこのクラスの主要能力。奇数レベルで新しいレベルの呪文が使用できる。8時間の睡眠の後、毎朝1時間かけその日使用する呪文を自分の呪文リストから選ぶ。その日は選んだ呪文を選んだ回数しか使用できない。だから、事前の情報収集は必須だ。ここで選び損ねるとその日は役立たずになってしまう。

技能
 クラスボーナスは低いが、【知力】が非常に高いので技能ポイントは多くなる。アイテム作成をする場合は勿論、そうでない場合も〈呪文学〉は必須だ。また、多くの知識技能にまんべんなく欲しい。全ての知識がクラス技能だからだ。あと、〈鑑定〉〈言語学〉などもウィザード向きの技能だ。

特技
 まず欲しいのは《イニシアティブ強化》。範囲呪文を使用する際、敵味方が乱戦になる前に効果的に呪文を使いたい。後は呪文修正特技だ。いくつも呪文修正特技があるので、どの呪文をどうやって使うかを決めて修得しよう。決めわざとなる攻撃呪文の系統がはっきりしている場合や専門分野を選んだ場合は《呪文熟練》もいいだろう。
 もう1つは《戦闘発動》だ。この特技は組み付き状態や接敵している際に安全に呪文を唱えるために必要な判定にボーナスを得るもの。ここぞという時に呪文が発動せず無駄にするのは痛いからだ。
 ウィザードは呪文を使う仕事がメインなので、呪文を強化する、呪文を効率よく使用する特技を重点的におぼえよう。

装備
 正直なところ武装は余り気にしなくて良い。ダガー1本もあれば十分だ。呪文が全く効かない時用にクロスボウを持ってもいいが、筋力が低すぎる場合は多分まともな装備はできないだろう。
 呪文構成要素ポーチは必須。これを持っていないと《物質構成要素省略》の特技を取得しない限り多くの呪文を発動することが出来なくなる。
 そして一番大事なのは自分の習得した呪文を書き写した呪文書だ。呪文書を失うと全く呪文が使用できなくなってしまう。ウィザードにとって命の次に大事なものだと考えてよい。
 スクロールは呪文習得にも使用するがここ一番のために準備しておくのも良いし、術者レベルの影響が少なく冒険中何度も使用しそうな呪文はワンドで準備しておいても良いだろう。

呪文
 ウィザードは強力な呪文が使用できる反面、使用回数が多くない。したがって、ダメージを与える呪文よりも戦況を有利にし、場を支配する呪文が効果的だ。攻撃呪文は最初はマジックミサイルだけでも十分だろう。冒険に出る前に目的地を調査し、効果的な呪文を選び出す必要がある。
 呪文は修得するのに時間がかかるが、時間があるならひとつでも多く覚えたほうがいいだろう。とにかくルールブックを徹底的に読みこなし、呪文に熟知するのがウィザードらしさを出すことができる。

まとめ
 とにかく呪文を覚えよう。ありきたりの呪文だけでなく、はじめは使い方が判らないような呪文でも、思わぬ使用法を見つけ出すのはキャラクターの役割ではなくプレイヤーの役割だ。
 準備した呪文が効果的に決まった時の爽快感がウィザードの醍醐味といえる。
 自分が用意した呪文だけでは回数が限られるので使い勝手の良い呪文のワンドを用意しておくと暇になることはない。

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