2011年9月4日日曜日

Pathfinder初心者プレイヤーガイド -クラス編(モンク)-

 言い忘れてましたが、APGなどのサプリメントは一切使用しないという方針で書いてます。基本ルールだけでもデータが多いシステムなので、追加データは基本をマスターしてからでも十分です。
 追加データが後から次々と出るシステムは後出しじゃんけんになりがちですが、このシステムは比較的そういう傾向が今のところ少ないので、基本ルールだけのキャラクターでも互角に勝負ができると考えています。

http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/147.html

 モンクは精神と肉体を極めた究極の闘士というところだろうか。毎レベルのように新しい能力を獲得し、レベルが上がると飛躍的に強くなる。特に素手打撃力と連打の攻撃能力はレンジャーの二刀流を上回る攻撃能力の高さだ。呪文などの特殊能力に対する接触ACやセーヴも他のクラスに比べて圧倒的に高く、武器も防具も無くても己の力のみで戦えるため非常時の戦闘能力は戦士系で突出している。
 欠点は魔法の品による強化に非常にお金がかかること。また、hpや初期のACは戦士としては高くないのに、連打をするのに立ち止まらなければならず、立ち止まるとタコ殴りされてしまう。呪文による後方支援が必須だ。

能力値
最重要:【判断力】
重要:【筋力】【敏捷力】【耐久力】
 【判断力】はACへのボーナスに関わる上、朦朧化打撃をはじめとするいくつかのモンク能力の基準となっている。【筋力】か【敏捷力】のいずれかは高くしておきたい。いずれ素手打撃のダメージダイスの大きさを利用して巨大化して戦うなら【筋力】重視、ACやイニシアティブの高さを有効活用し、《武器の妙技》で戦うなら【敏捷力】重視だ。ただ、モンクにはファイターの武器修練や《武器開眼》、パラディンの悪を討つ一撃、レンジャーの得意な敵、ローグの急所攻撃のようにサイズに関係なく安定してダメージが増加する能力があるわけではないので【筋力】重視の方がダメージは出るかもしれない。
 モンクは他のクラスに比べキャラクターの強さを能力値そのものに依存している比率が高い。能力値購入方式ではなく、ダイスを振って能力値を決めるなら、出目が爆発するととんでもなく強いキャラクターにもなりうる。

クラス能力
 6レベルまで獲得できるのは、ボーナス特技、連打、朦朧化打撃、素手攻撃、身かわし、高速移動、戦闘訓練、不動心、気蓄積、浮身、大跳躍、無病身と大量にある。
 多くのクラスは低レベルで一通り修得するとその効果、使用回数、持続時間が強化されていくクラスが多い中、モンクはこれ以降も次々と新しい能力を獲得する特殊なクラスだ。
 ボーナス特技は決められた特技の中から選んで修得するが、前提条件を無視してよいという特典がある。
 連打は素手もしくは決められた武器で攻撃する際、二刀流のように命中を下げて攻撃回数を増やすものだが、連打中は基本攻撃ボーナスがファイターと同等になるという特典があるうえ、途中から連打による命中ペナルティが軽減最後にはなくなるため、連打をしたほうが普通に攻撃するより命中が高くなるという状況になる。連打ができるなら連打をしたほうが絶対得だ。
 朦朧化打撃は特技の《朦朧化打撃》を獲得するのだが、通常に取得するよりも使用回数も多く、効果もレベルの上昇とともに強化される特殊な能力がある。
 素手攻撃は《素手攻撃強化》の特技の効果に加え、素手ダメージが上昇する。最初は中型で1d6とショートソード並だが、20レベルになると2d10と化け物となる。モンクのダメージ増加の基本はこの素手攻撃のダメージダイスだ。
 身かわしはブレスや範囲呪文の反応セーヴに成功すると完全に無効化できる能力だ。普通なら絶対にダメージを受ける攻撃でも0にできるのだ。
 高速移動はバーバリアンと違って上昇はレベルが上がってからだが、レベルが上がるとどんどん移動力が上がる。
 戦闘訓練は戦技判定と戦技防御値がクラスレベルと同じになるもの。元々モンクは戦士系としては基本攻撃ボーナスが×3/4と低いため戦闘オプションも弱くなってしまうのをカバーするためのもの。
 不動心は心術への抵抗ボーナス、浮身は落下ダメージの軽減、大跳躍はジャンプ力を強化、無病身は病気への耐性を得るなど護身能力に長ける。
 気蓄積はモンクの唯一のリソースで気ポイントを払うことで瞬間的に戦闘能力が強化される。ただし、1ポイントでもあれば素手の攻撃が魔法の武器相当になるので、使いきらないように。

技能
 〈隠密〉〈軽業〉〈登攀〉〈知覚〉〈脱出術〉〈水泳〉など護身能力を高める技能が欲しいところ。鎧を着ていないため運動系の技能に鎧ペナルティがなく、有効に利用できる。技能ポイントはそこそこあるので、専門化するところは集中的に上げるとして、それ以外は1ポイントでも割り振ってクラス技能ボーナスをもらうといいだろう。

特技
 戦士系の基本、《強打》は欲しい。【敏捷力】で戦うなら《武器の妙技》が必須。モンクのボーナス特技にモンクが欲しい特技が並んでいるのでそこを参考にしてもいい。
 《武器熟練》はとるなら後のことを考えても素手が無難だろう。

装備
 モンクは最初は全くお金がかからないが、いざ魔法の品で強化しようとすると非常にコスト高となる。しかし、【敏捷力】を上げても【判断力】を上げてもACが上げられたり、ほかにもACを上げる魔法の品がほとんど能力と重ならず適用できるなど、金次第では非常に強くなる。とりあえず、低レベルは他のキャラクターに融資しよう。
 持つべきものはカマやシャンガムのような叩き以外の武器。素手は叩きなのでダメージ減少対策が必要だ。飛び道具はおまけ程度でさほど気にしなくてもいい。軽荷重で抑えるため、余分な物は持たない節制したスタイルがモンクらしさをだせる。

まとめ
 全般に癖が強いので戦士系の中では熟練者向きといえる。
 モンクが活躍するには呪文による後方支援が重要なポイントとなる。モンクの多くのボーナスの種別は特殊なものが多いので、呪文と重ねやすいのだ。
 もう1つのポイントは気の使い方。気ポイントはモンクレベルの半分+【判断力】修正とそれほど多くないので、使いどころを的確に。
 優れた身体能力を生かせるので、隠密行動をするローグのお供としても活躍ができるだろう。

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