2019年10月15日火曜日

ゴブリンスレイヤーTRPG ルールの処理について その7

 ガチ(というかマンチキン?)なプレイヤーがいる場合、一番問題が起きそうなのが《分身》+《加速》でしょう。
 嘆いているだけではいけません。対策を立てましょう。

 まず、《加速》は「呪文維持」が必要なので非戦闘時は10分ごとに呪文維持判定を行わなければなりません(p144参照)。また、戦闘時は毎ラウンド維持判定が必要です。
 なので、見張りとの戦闘のように、大した事がないような雑魚戦闘でも継戦カウンターが進む時に維持判定を必要とします。
 また、積極的な行動をするときも呪文維持判定が必要です。この場合の積極的な行動とは判定が必要な能動的な行動(〇〇集中の判定)を指します。
 従って、大した目標値で無くても登攀判定や軽業判定や観察判定を要求すれば維持判定が必要となります。
 さらに、消耗しても維持判定が必要です。シナリオ中に何度か消耗を伴う判定は用意するので、そこでも呪文維持判定が必要です。判定に成功しても1消耗するような判定があるなら確実に維持判定が必要となります。

 そこに《分身》を使用する場合何が起きるかというと、本体と分身がお互いに《加速》を「呪文維持」し、《加速》による達成値へのボーナスをキープすることで呪文維持判定の成功率を確実にしようというのが、《分身》+《加速》の狙いです。
 ただし、達成値は《加速》によって高くなるのかもしれませんが、行動をするたびに何かと呪文維持判定を要求されます。はっきり言って処理は面倒です。また、どうしても行動が消極的なりがちでしょう。どんなに判定基準値を上げようが1/36で失敗するのですから。

 普段から「PLの意思でどんな行動を選択するか」を重視し、目標値自体は高くない判定を多めにすれば《分身》+《加速》の価値は下がります。
 難度を上げようとして少ない回数の判定で高い達成値を要求するようにしてしまうと、PLは《分身》+《加速》といった行動を取ろうとするのです。

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