2019年10月10日木曜日

クローン牛

 クローン牛が20歳で死んだそうです。
 クローンは短命だと言われていましたが、標準的な寿命近くまで生きられるようになったみたいです。
 ただ、そうなるとより倫理観が求められるようになりますね。
 もし人間で行えば普通に寿命まで生きられることになる訳ですから。

 気になったのは、このクローン牛から採取した細胞でさらにクローンを…という感じに、クローンからクローンを作り続けた場合はどうなんでしょう?
 クローンは寿命が短くなるという予測を否定する形になった訳ですが、今回のクローン牛はクローン第一代だから寿命もほぼ同じであったものの、何度もクローンし続けると代を重ねるごとに寿命は少しづつ短くなるのではないかなと思います。

 植物では繁殖方法としてクローンは当たり前に様に行っています。クローンによる繁殖(栄養繁殖)を続けていくと、明らかに標準的な個体の寿命を超えて生きることが可能ですが、それでも少しづつ寿命が短くなり、ある年からはっきりと判る位に樹勢が落ちる(生育が悪くなる)ということが起きます。例えば本来の寿命が5年の植物でも、挿し木による栄養繁殖すれば30年後でも生き残っているのですが、種子をつける能力を失ったり、5年も生きられなかったり、病気に弱くなったり、生育が悪くなったり、そもそも栄養繁殖が出来なくなったりするのです。自分はこの現象を品種の寿命と考えています。

 動物のクローンでも植物と同じように何世代もクローンで引き継いでいくと、初期の頃の考えのようにクローンは長生きできないという理論が成立するかもしれません。植物のように個体の寿命を超えて何代もクローンで生き永らえさせることをしていないのでまだ判らないでしょうが。

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