2019年6月6日木曜日

高レベル帯での敵の数 その2

 前回は攻撃面に関して弱い敵を沢山出す機会を作った方が良いと書きましたが、防御面に関しても高レベルになっても弱い敵を出した方が良い点があります。

 1つ目は前衛に立つ職業(戦士・武道家・斥候)を低いレベルで習得しているキャラクターの存在です。システム上、2つや3つのクラスを兼業している人が多いため、冒険者レベルより低い前衛の職業レベルのPCも当然います。もし、常に冒険者レベルと同じかより高いレベルである事を当たり前のようにした敵ばかり用意してしまった場合、低レベルでの前衛職を取る価値が全くなくなります(モンスターの命中値が高すぎて避けられないので)。少しでも技能を習得していた方が全く習得していないより有利で低レベルでも取る価値があるようにするには、専業の前衛では物足らないほどの低い命中値の攻撃手段も幾らかは必要になります。
 職業レベルを足さなくても能力値による補正は足せるため、冒険者レベルが低い頃は職業よりも能力値による影響が大きいのですが、レベルが上がってくいるとさすがに職業補正が大きくなるので、レベルが高くなってきたときほどそのレベルにおける標準より命中値の低い攻撃の必要性が増します。

 2つ目は重鎧の防御力がそこまで高くない点です。重い鎧には斬耐性や刺耐性はあるものの、殴攻撃の敵も多いですし、回避や移動力、時には消耗の激しさを犠牲にしている割にはそこまで防御力自体は差がありません。
 この防御力の僅かな差で重鎧の優位性を出すためには小さいダメージがある程度累積する形をとる必要があります。
 モブの支援を受けたボスの攻撃は非常にダメージが大きく、防具の装甲値や盾による軽減効果だけではまともに貫通してくるため、回避した方が良い場面がしばしば見られます。もちろん回避を得意とする武道家が用意されているのでこれも仕方ないのですが、すべての敵が鎧や盾を貫いてくるようでは受けて耐える重戦士の存在意義が失われてしまいます。
 そして、重戦士を目指すキャラクターがようやく望みの重鎧を着られるようになるのが冒険者レベルが4~5になった頃です。

 この2つの点が防御面から見て、冒険者レベルが4以上では弱い敵を多めに出す戦闘を用意した方が良いと考える要因です。

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