2021年7月7日水曜日

「暗視」の問題

 TRPGでファンタジーのシステムで異種族が選べる場合「暗視」能力がある種族が明らかに有利になってしまうという事がしばしばあるのですが、原因は偏った能力値のキャラクターだけが活躍する問題と同じことが言えます。

 「暗視」能力のある種族というのはリアル的に見ても色覚能力が劣っている事が多く、本来なら明るい場所では暗視能力を持たない人間より視覚が劣ると考えたほうが良いのですが、人間より劣った能力というはゲーム的に表現しづらく(理解し辛い&遊び辛い)、どんな能力のキャラクターでも最低限一般的な人間が持っている能力はあるものとして扱ってしまう事が多いというのが原因です。

 偏った能力を持っている場合、短所はゲーム的なプレイアビリティ上省略されるのに長所だけが存在するため、普通の人間からかけ離れた能力を持っていればいるほどゲーム的に有利になってしまうわけです。

 「暗視」の概念があるシステムで人間のような暗視を持たない種族がある場合、リアリティ的にもゲームバランス的にも、暗視を持たない種族は明るい場所では知覚判定にボーナスを与える、というのような修正をする必要があるような気がします。


たとえば、ゴブリンスレイヤーTRPGなら以下のような一般技能を追加します

名称:【色覚】/前提:【暗視】を取得できない種族

解説:色覚が優れており、明るい場所では僅かな色の違いや表情の変化を判別することが出来ます。十分に明るい場所(昼間の明るさ)での観察判定・第六感判定・交渉判定にボーナスを得ます。

初歩:判定に+1のボーナスを得ます。

習熟:判定に+2のボーナスを得ます。

熟練:判定に+2のボーナスを得ます。【暗視】を持たないと暗闇のペナルティを受ける環境でなければ常にボーナスを得られます。


 こうすれば、熟練まで取った只人や圃人はダンジョン内で暗視で灯りを付けないより灯りさえ確保すれば判定では有利になるため、暗視持ちの種族が一方的に有利とはならなくなります。

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