2020年9月21日月曜日

データの開示とゲーム性

  これはシステムにもよるのですが、ルール的にモンスターデータを明確に開示するシステムとそうでないシステムがあります。また、ルール的には開示しないのですがGMが自らデータを開示する場合もあります。

 開示する場合とそうでない場合は同じシステムであってもかなりゲーム性が変わってきます。

 データを開示する場合は精神的にGMも楽なのですが、PLの行動を見て敵の行動を加減する事は出来ません。全力が出せるのになぜ出さないのか、というようなセリフがPLから飛んできたりします。プロレスがやりにくいのです。もし、最初は加減して途中から全力という方式を取るにしても、そのアルゴリズム自体を開示しなければならなくなってしまうことにもなるので、メタゲーム化しやすくなります。PL達は開示されたデータから最適な行動を導き出して戦うという事が出来るので、データゲーム好きはこのタイプの戦闘を好む傾向が強いです。

 データを非開示の場合は、PLとGMの信頼関係が必要です。PLからすれば未知の相手と戦う事になるので戦闘も慎重になります。しかし、プロレスはしやすくなります。全力なのかどうかPL達から判らないからです。GMは敵の状態や雰囲気でその敵のデータを表現します。GMの表現力が大切です。雰囲気を楽しむタイプの人はメタゲーム化しにくいのでこちらの方を好むかなと思います。

 どちらが正しいかというわけではなく、システムの方向性やPLの好みよって違うと言えます。

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