2020年7月26日日曜日

公平≠公平感

 平等と公平は違うという事はしばしば言われると思いますが、現実には公平である事と公平感を保つ事もかなり違うのではないかと思います
 公平というのは客観的に公平であれば良いのですが、公平感となると主観的な感情の問題になるので、仮に客観的に公平だとしても人によっては公平と感じないかもしれません。
 特に人種や性別のようにすべての人が該当する問題の場合、第三者視点で客観的に判断することが困難(もし客観的に判断ことが出来る人がいたとしても他人からはその人が客観的な判断しているように見られない)なのでさらに深刻になりがちです。

 (実際はどうであれ)差別されている、不当な扱いを受けているといった負の感情を持ってしまうと、かなり贔屓される事で補填しないと公平感が得られないという事が起こり得ます。しかも、贔屓されている事が常態化すると、再び負の感情が勝って公平感が持続しないという事も起こり得ますし、不自然なほどの贔屓は客観的な公平からかけ離れるので差別をより大きくする要因にもなり得ます。
 結果的に差別を贔屓で補填する公平感の保ち方は問題を先送りしているだけでしかなく、差別・被差別意識といった負の感情そのものを減らして公平と公平感を出来るだけ近づける以外には良い解決法が無いかなと思います。

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