2019年4月3日水曜日

TRPGでの答えのない問い

 自分がGMをするときには倒すべき敵こそは明確にしますが、シナリオそのものには答えのない問いを結構な頻度で用意します。
 答えのない問いはPL同士で意見が割れることがあるのですが、それは別に構いません。むしろ、ゲームという仮想世界であるからこそ抵抗なく活発な論議をしてもらえばいいと思います。
 意見を交わす時間は無駄な時間ではありません。自分の意見を発言する、他人の意見を聞くというのはTRPGにとって最も大切な時間の1つです。
 そもそもGMである自分が用意した答えを解くだけのシナリオを作っているだけではTRPGをする意味がないと思う位です。
 答えのない問いは当然自分自身も答えを用意しません、少なくともシナリオを用意した時点では。最初から自分の答えを用意してしまうとPLの意見をGM自らが邪魔してしまいます。しかしNPCはそれぞれ答えを持っていても構いません。NPCはGMの分身ではなく駒でしかないからです。

 答えのない問いに対してPL達がとった行動がGMである自分が思っていたものと全く違っていても問題ないです。GMは自分の意見を1人のNPCという駒を通して感情的な行動をとらせるのは問題ないですが、GM自身として感情的な行動に出るようではいけません。
 GMは常に冷静に物事を判断する必要があります。


例:ヒロインを救うか国を救うかいずれかを選ばないといけない状況だったとします。GMとしてはPLがどちらを選ぼうが淡々と話を進めます。両方救えるような選択肢は用意してありません。しかし、PLはGMが用意した状況設定の中から両方救えるような別の手段を導き出すかもしれません。GMとしてそれが可能だと判断すればその新たな手段を可能にしても良いです。
 ただし、一度その道を導き出してしまったらもうそのシナリオは他のPLにも使いません。なぜなら、答えのない問いでなくなってしまったからです。

これはあくまで自分ならです。収拾を付けらる自信がないならこういう展開はしない方が無難です。

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