2019年4月30日火曜日

時代に上手くマッチしたという感じかな

 自分は子育てや一番下の子の介護などもあってTRPGからここしばらく離れており、何となく急にモチベーションが高まって情報収集しているという感じですが、自分が離れる前、PRDJのためにパスファインダーの翻訳を一生懸命やっていた時からするとかなり流れが変わって来ているのを感じます。

 例えば、オンラインセッションなどは以前はオフラインが当たり前で、TRPGを遊ぶツールが充実してなかなか人が集まるのが難しいからこそオンラインという手段が生まれたのが、今やオンラインが普通でオフラインは直接人と対面にするから勇気がいる、みたいな感じの人が出て来るくらい環境が変わってきています。

 動画を発端にこの数年で一気に拡大した(と思われる)クトゥルフのおかげでシナリオ作りのあり方も変わってきているとは思います。クトゥルフはシステム的には簡単ですが、シナリオ作りはかなり経験が必要じゃないかなと思うシステムなので、シナリオは自作するのではなく既製品やネットで公開された出来の良いものを使うといったことが増えてきていますし、他のシステムでもパパッとシナリオが作るのが難しく、コンベンション並みに準備を要求されるシステムが結構あります。ゲームをより楽しませるための小道具というより必需品という感じになっているというか。GMの負担を小さくするために事前準備でカバーするという形だと思いますが、元からGM自体がさほど負担じゃなかった人には単に準備の負担が増えてしまったような(苦笑)

 一時の衰退期はごく一部のマニアのみで風前の灯火のような危機感も感じられましたが、今の流れなら当面その心配はなさそうです。むしろ、リアルな人間付き合いを必要とする特にオフラインセッションというのはSNSの発達によってむしろ格上の娯楽といった感じになりそうで、大ブームにならなくても確実にその地位を確保できるような気がします。

 ネット発のラノベ作家が結構TRPG経験者という事もあって、TRPGが登竜門的な立場になっているような感じも見られます。たしかに、一人のアイデアではなかなか斬新なネタは出てこないのですが、TRPGなどを通じて色々な人とプレイすると自分では絶対出てこないようなアイデアに遭遇しますし、それが創作活動の糧になると思います。

 自分達の子供たちの世代が明らかに自分とは違う価値観が発展しているのをひしひしと感じますし、自分の仕事にも何か役立つヒントがあると思います。

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