2013年6月26日水曜日

価値観に関して

 情報がお金になる時代だからこそ、著作権の問題がでるんですが、そもそもデータ複製が容易になってきた時代だからこそ、「不特定多数に提供された情報は大した価値が無い」という今までとは違う価値観をもってはどうかとも思います。

 実のところ、園芸植物の世界では現在は種苗法という形で育種者の権利を保護していますが、そういった法整備が十分でなかった時代、新品種にはとんでもない値段が付けられる代わりに、それを手に入れた人はそれを勝手に増やそうがいくらで売ろうが全く問題は無かったものです。現在でもこの方式で売られる植物もあります。

 挿し木や株分けなどによって偽モノではなくクローンを増殖させられることと、情報やデータの複製がオリジナルを複製することが出来る点で全く同じです。個人でも容易に複製できるものを、勝手に増やすなといって、法律で押さえ込もうとしても正直なところ限界があると思います。そもそも一度世間に出回ったモノは他人の手によって勝手に増やされるものと割り切った上で、モノの価値を考えればこういった問題は起きないような気がします。
 そういう今までとは違う価値観なら、現在は物質より情報に価値を見出している時代ですが、容易に複製できないモノこそ価値があるという考えになるかと思います。
 最近は3Dプリンターとかも現れていますから、この考えに基づけば、同じ物質でもプリンターで複製できるようなプラスチックや樹脂製品は価値が余り無いと考えることも出来ます。

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