2022年8月11日木曜日

多様性における正義

  従来の正義とは社会全体にとって良い事、つまり多数派にとって利する事が正義と扱われていたのだと思いますが、多様性を優先すると従来の正義という概念は成立せず、正義は単に自分に都合の良いもので、自分に都合の悪いものが悪という事になると考えらえます。

 結局のところ、多様性を尊重する価値観においては正義というものは自分の意見を主張しているというだけです。

 多様性が尊重されるようになった事によって少数派が自己主張できるようになった事は良いのですが、だからといって自分達の意見を世間に解らせようという行為は矛盾を孕んでいます。なにせ自分達の意見を世間に解らせようとする行為自体が多数派工作であり、多様性を否定する行為だからです。

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