2021年9月21日火曜日

合理的でない行動

 以前新聞か何かの記事で読んだのですが、ミステリー小説での殺人事件を犯した犯人は完璧に理性的で合理的なアリバイを構築するものの、そもそも完璧に理性的で合理的に行動できるなら感情的に殺人自体を犯さないので事件自体が成り立たない、というような内容を読んだ事があります。(二重人格ならありえそうですが…)

 小説などの登場人物に対して当然のように合理的に行動するものと考えているからそうでない行動を取ると話が不自然だと感じるのかもしれませんが、そもそも人間は合理的でない行動を取る事があると考えるとなぜその状況でその人物が合理的でない行動を取ってしまうのかという事を考える事が出来るようになるのかもしれません。

 子供の頃読んだ近代日本文学の登場人物は結構感情的な行動を取っていたような気がするので、当時はその登場人物の行動原理が今一つ理解できなかった気がします。今ならそれも理解できるようになったかも。

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