2021年3月11日木曜日

D&Dから学んだもの

  D&D(というかAD&D2nd)に触れてからTRPGだけでなく、自分の価値観そのものがかなり変わったとは思います。実際自分がメインで遊んでいたのはD&D3.x~なのですが、グレイホークやフォゴットンレルムという世界観をベースに遊んでおり、シナリオを全て自作していた関係で宗教やアライメント絡みのシナリオを多く作っていました。

 D&Dの宗教は非常に多彩な設定がされており、それによって色々な価値観に触れるという経験を得ました。もちろん、PC達の敵向けの邪悪な宗教というのも設定されていますが、これらの宗教にも教義が存在し、「なぜその宗教を信仰する人が出てくるのか」という事を客観的に考えなければシナリオを作る事が出来ませんでした。一方で、善なる宗教とは言え教義がPC達の考え方と合わないとためにシナリオ的に問題が起きるという事によって、単純な善悪では考える事が出来ない、対立とは双方の価値観の違いに起きるものであるという考えに至るようになりました。

 宗教や思想というのは個人の精神の支えや行動指針となるもので、それ自体には問題はない(むしろ自分の生活が向上するなら良いもの)ですが、自分がその宗教や思想によって上手くいったからと言って他人も同じであるとは限りません。しかし、その宗教や思想に盲信してしまうと、異なる宗教や思想に対して否定的になり、自分の価値観を押し付けようとするから問題が起きるのです。


 昔から雷おやじが「前は○○だったのに歳をとって丸くなった」などと言われたりするのは、これは経験を積むと自然と価値観が固定されるため、異なる考え方の人と上手く付き合っていくためにはお互いが一歩引く、つまり丸くならなければお互い傷つけあって自壊してしまうからなのだと思います。

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