2020年6月19日金曜日

ゴブリンスレイヤーTRPGと善良なゴブリン問題 その2

 D&DはともかくゴブリンスレイヤーTRPGのゴブリンの扱いは先日言ったようにそこそこ賢い害獣(野生の猿やカラスの集団)くらいでいいんじゃないでしょうかね。
 それくらいにとどめていかないと、D&D同様の差別思想の問題に首を突っ込んで面倒なことになってしまいます。

 もちろん現実世界でも過激な自然保護団体もいるように、四方世界でも害をなさない限りはゴブリンも必要以上に狩ってはいけないみたいな思想のゴブリン保護団体が出てきてもおかしくないでしょうし、希少なローカルゴブリン種を保護しようとする研究者が辺境の開拓民へのゴブリンの襲撃を見過ごす(あるいは誘導する)という話も出てくるかもしれません。
 こういった社会系のシナリオでは、自分の正義を振り回して周りに迷惑をかけていることに気が付かない困ったチャンこそがPC達の敵となります。


 TRPGは元々ゲームというより社会的なコミュニケーションをとる娯楽なので、どうかすると思想的な対立に発展しやすいという問題を抱えています。

 D&DをしていてパラディンがPCにいると、その誠実で頑固であるアライメントがゲームの障害になったりすることがあります。しかし、ゲームを進めるために他のPLがパラディンの行動を見なかったことにする、あるいはパラディンのPLがその場にいなかったことにしてゲームの進行を促すという事は慣れたPL達はしばしばしています。そこを頑なに拘ると意見が対立してゲームが進まなくなってしまいますので。

 自分の主義主張を持つことは悪い事ではないのですが、どんな考え方でも極端になれば排他的となり周囲と軋轢を生んで上手くいきません。自分と考えが合わない人ともそれなりに付き合っていくためには寛容さや妥協が必要です。
 GMとPLの間でもPL同士でもどちらでも言えます。

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