2011年11月8日火曜日

Pathfinder初心者プレイヤーガイド -装備品編3-

http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/432.html

 今回は防具に関して。
 防具には鎧と盾がある。防具は武器に比べて考慮するべき項目が多い。
 表:盾と鎧を見ると判りやすい。鎧/盾のボーナス、【敏捷力】ボーナスの限界、防具による判定ペナルティ、秘術呪文失敗率、移動速度、そして重量だ。
 鎧/盾のボーナスはこの値だけ装備するとACが上昇する。したがってこの値が大きいほど防御効果が高いということになる。注意すべきはこのシステムではゴツイ鎧を着てもダメージを減らすわけではなく、ダメージを受ける確率を減らすだけという点だ。
 次の【敏捷力】ボーナス上限というのは【敏捷力】が高いキャラクターは注意が必要だ。どれほど高い【敏捷力】を持ってしても、重すぎる鎧をきるとその敏捷力を生かすことができなくなる。したがって、高い敏捷力があれば軽い鎧を着たほうが色々な面で有利になる事が多い。なお、ファイターはレベルが上がると鎧修練の能力で限界を引き上げることができる。
 次の防具による判定ペナルティは鎧を着ると、主に【敏捷力】を基準としたいくつかの技能判定にこの値だけペナルティを受ける。特に〈軽業〉などは戦闘中にも判定を必要とする場合があるので、重戦士系は結構痛い。これもファイターは鎧修練で軽減できる。
 秘術呪文失敗率は鎧を着ているとこの確率だけ秘術呪文が失敗する可能性が出てくる。正直、5%でも失敗率があってはならないので、ソーサラーやウィザードが鎧を着ることはまずありえない。ただし、特定の鎧で特技を組み合わせれば0%にできなくはない。
 移動速度を見ると判るが、中装鎧と重装鎧を着ると移動力が下がる。前衛の移動力の低下は正直厳しいが、壁になれないのでは話にならないので、甘んじて受けるべきだろう。なお、ファイターはレベルが上がれば重装鎧でも移動力が低下しないし、ドワーフは1レベルから移動力が低下しない(もっとも、最初から移動力が遅いが)。
 そして、意外と重要なのが重量。例えば中型のフルプレートだと50ポンドも重さがある。武器の時は重量は特に言わなかったのは、特別筋力が低いキャラクターでなければそれほど問題でないからだが、鎧は荷重にかなり響く。クレリックなどで筋力が低いキャラクターが重い鎧を着る場合や、移動力の低下を抑えるために軽荷重にしなければレンジャーにとって特に鎧の重量はかなり問題となるだろう。荷重の都合で本来は重い鎧を着られても諦めなければならないこともありえる。
 では、実際によく使われる鎧を紹介したい。


スタデッドレザー
 軽装鎧の皮製では最も優秀。初期状態で【敏捷力】ボーナスが+5あるならこの鎧がお勧め。ローグかレンジャーでなければこの域に達することはないだろうが。
 軽装ドルイドもこの鎧のお世話になる。

チェインシャツ
 軽装鎧で唯一金属製。鎧ボーナスも軽装鎧のなかでは高く、【敏捷力】ボーナス上限も初期では現実限界に達することは多くない、優秀な鎧だ。
 さらにミスラル製なら【敏捷力】ボーナス上限も上昇し、スタデッドレザーの性能を上回るようになる。また、呪文失敗率も減り、《秘術使いの鎧訓練》があれば秘術呪文を失敗することなく使用できるので魔法戦士にも向く。
 スタディットレザーやチェインシャツはワイルダネスアドベンチャーのシナリオの場合の、野営用寝具として携帯することもある。ただし、《持久力》をもつ者なら中装鎧まで着て寝られるので寝具の必要はない。

ハイド
 中装鎧で唯一の皮製鎧。現実的にはドルイド専用防具だ。ただ、移動力が落ちるので、それが嫌ならスタデットレザーとなる。

ブレストプレート
 中装鎧では一番優秀な防具。多くのクレリックやバーバリアンはこの鎧を着ることになるだろう。
 【敏捷力】ボーナス上限もそこそこあるので、ファイターやパラディンがフルプレートを着るまでの間、繋ぎの防具としてもよく用いられる。

フルプレート
 最も優秀な鎧。正直、この鎧を着ると飛躍的にACが上昇する。しかし、非常に重く、ペナルティも大きく、価格も高い。魔法のアイテム並みの価格なので、この鎧が着られるようになるのは3レベルくらいからだろう。そもそも重装鎧は初期ではファイターかパラディンしか着ることができないが、この鎧を着た前衛がいると非常に頼もしい。余りに重いため、重戦士でも荷重が負担に感じる場合もある。お金に余裕ができればミスラル製にすると良い。いかなるキャラクターも重装鎧を着て寝ることは疲労を引き起こすので注意が必要。本来なら寝具を持ったほうが良いのだが、単発シナリオだとそういうことを省略してしまうことが多いのも現実であるし、ある程度レベルが上がると、呪文などで安全に寝られる場所確保するのが一般的になっている。
 敵としてフルプレートを着た敵はかなり危険な相手だ。さらに盾を装備していたら主力の前衛でも当てるのは困難になる。その場合はすなおに呪文で排除した方が良いだろう。


バックラー
 装備してもその手で物を持つことが可能で、命中-1で攻撃することもできる。ボウやクロスボウならペナルティもない。金属製しかないが、一般にはライトシールドより使い易い盾だ。防具を身に付ける術者のクレリック、パラディン、レンジャー向きの盾だ。片手武器や片手半武器を持って、ここぞという時に命中-1で両手で武器を持って攻撃という作戦も可能だ。

ライトシールド
 手で物を持つことはできるが、その手で攻撃には使用できないのでその手はポーションを持つのに使うくらいか。ルールを確認してみたらバックラーと異なり、この手で動作要素を満たせるとは書いていなかったのでマスターによっては動作要素は満たせないという判断をされるかもしれない。(個人的には満たせても問題ないとは思っているが。)
 木製があるのでドルイドも使用できるし、バックラーと異なり、武器としても使用可能だが、やや中途半端な防具。

ヘヴィシールド
 ACへのボーナスが大きいが、その手では何も持つことができない、純戦士用の盾。ファイターかバーバリアン向けの盾。

タワーシールド
 初期ではファイターのみが使用可能。非常に高いACへのボーナスがあるが、自分の攻撃にペナルティがある。また、判定ペナルティがとても大きく、装備していたらペナルティが来る判定はほとんど失敗する覚悟が必要。壁に徹するなら強力な盾だ。

これで装備品に関してはおしまいとする。当初は、一般物品の特殊な素材やアイテムに関しても説明しようかと思ったが、主流から外れるのでやめた。足止め袋など、実践で役立つものもあるので、自分でルールを読んで使ってみて欲しい。

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