2021年2月11日木曜日

職人の不足

  我が家では生産規模も大したことがありませんし、自分と父親が接ぎ木を出来るので問題はないのですが、周囲の大規模苗木生産者は接ぎ木を高齢の職人に依存していたので、とうとう職人不足で思ったように接ぎ木が出来ない状況になってきてしまっているようです。

 現在の接ぎ木職人は殆ど80歳以上(既に多くの方が亡くなっている)で、20年以上前から対処しなければいずれ接ぎ木職人が不足するのは判っていたのですが、なにもせずにそのままだったので今のような状況に陥るのは当然でした。(一人前に給料をもらえるようになるのには10年くらいはかかかるので。)

 職人仕事の多くが近年の技術革新で要らなくなったのも確かなのですが、技術革新してもどうにもならなかった職人仕事も等しく軽んじられてきたから今のような状況になったのだと思います。

 接ぎ木はその技術はもちろん、長年の経験に基づく様々なノウハウの集大成なので、後継者がいないと間違いなく失われていく仕事です。


0 件のコメント:

コメントを投稿