2020年12月21日月曜日

ルールの穴を突く行為を何故してしまうのか

  自分が学生時代のTRPGというと「ルールの穴を突く行為」というのは頻繁に行われていて、まぁ…自分もそれに近い事をしていた経験もあるので否定は出来ないです。

 そもそも、こういう行為が起きるのはGMが用意したシナリオのバランスに問題があります。多くの場合、GMが無理難題を用意して「ルールの穴を突く行為」をしなければPLが満足するようにシナリオを達成できないものを用意するようになってしまうために、ますます過激になってしまいます。

 特に問題が起きやすい事例として、GM側にダンジョン作成ルールやモンスター作成ルールといったルールが存在すると、「ルールの穴を突く行為」がより発生しやすくなります。本来、シナリオのバランスはGMが責任を負って調整するものだと思いますが、こういったGM側にルールが存在するとルールを盾に自分が責任を負わないという事が起きやすくなります(既成品のシナリオでもこういった問題は起きます)。

 「ルールの穴を突く行為」というのは現在はどちらかというと嫌われる傾向にあるのですが、TRPGが真剣勝負であったからこそであり、余裕がなかったから起きたのです。心の余裕というか、慣れ合いというか、プロレスが許される環境を構築するというのが「ルールの穴を突く行為」を減らす方法でもあります。「ルールの穴を突く行為」に対して手応えが無ければその行為を快感に思わなくなるからです。


 現代社会でも「ルールの穴を突く行為」というのが横行していたりするのは、社会全体が生活に余裕が無いから起きやすいと言えます。もちろん、余裕があっても「ルールの穴を突く行為」を好む人がいるのは確かですが、自分の心に余裕があればいちいち目くじらを立てる必要が無くなるのです。

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