2020年5月27日水曜日

ゴブリンスレイヤーTRPG 非戦闘イベントを設置してみよう

 継戦カウンターを利用する方法として戦闘以外の危機的イベントを用意するという手段があります。
 こういったイベントは他のシステムでもしばしばみられ、TORGのドラマチックシーンでの手順やログホライズンTRPGのミッションルールにあたります。D&D4eの技能チャレンジもそれに近いでしょうか。

 非戦闘イベントは単にゲームバランスを取ることだけではなく、PLのモチベーションを保つために状況設定などをGMが詳しく説明しないとなかなか盛り上げるのが難しいのは確かです。怪物との戦闘なら強力な怪物データさえ用意すればそれなりに盛り上げられるのですが。

 また、システム的に(それなりに)整理されている戦闘とは違ってこのシステムでは非戦闘イベントはルール化されていないので新たにルールを自作する必要があります。
 その場合の注意点は以下の通りです。

①継戦カウンターを使用する場合は戦闘同様にラウンド管理します。ラウンドは戦闘同様に30秒で1ラウンドとします。1回の行動が時間のかかる行動の場合は1行動ごとに1点(かそれ以上)消耗するとします。

②状況にもよりますが、行動順はPLが自由に選ぶことが出来るとします。ラウンド管理しており、戦闘などが同時に発生している場合は先制力判定を行いましょう。

③GMはその場で行えそうな行動をある程度予測し、どの技能判定で目標値をいくつとするかを設定しておきます。もちろん、PLは予想しない行動を宣言する可能性がありますので、GMは一般常識に従って判定能力値や使用する技能や目標値を決定しなければいけません。

④PLが何ができるのか困って先に進まないそうな場合はGMの方からどんな行動がとれるのか提案しても良いですが、基本的にPLの申告に委ねたほうが良いと思います。というのもシステム的に目標値をあまり高く設定しないほうが良いので、出来る行動を提案してしまうとただサイコロを振るだけの作業になってしまうからです。

⑤2段階目標値制を導入し、高い達成値(あるいは大成功)ならば通常より良い結果が得られるようにしておいたほうが良いでしょう。これは高い目標位置を設定しない代わりのゲーム性を得るための手段です。

⑥呪文などを使うと根本的にイベント自体をブレイクスルー出来てしまう可能性があります。例えば《浄化》《脱出》《隧道》《呼気》などのような呪文で起きます。しかし、範囲攻撃呪文でモブ集団が一撃で吹き飛んで戦闘が終了する事があることを考えれば、一つの呪文でイベントがすっ飛ぶのは別におかしな話ではありません。GMは素直に悔しがっておきましょう(たとえ呪文を使われるのが想定内であっても悔しいフリをしておきましょう)。

⑦PCのリソースをPLが納得いく方法で消費させる、というのが理想的なリソースの消耗のさせ方です。イベントの目標値が高過ぎると明らかにブレイクスルー呪文を使ったほうが得になってしまうため「呪文を使わされた」という感覚になってしまいます。呪文を使うのが得なのかどうか微妙なラインを狙うのが良い目標値設定です。イベントを普通に判定した結果、ダイス目が下振れしてどうにもならなくなってブレイクスルー呪文で解決する、という展開にでもなればGM的には大成功と言えます。

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