2019年8月1日木曜日

透明な選択肢

 GMが用意した状況に対するPLの行動は実はGMが用意した選択肢のうちのいずれかを選んでいるという事が殆どです。しかし、何の行動指針も与えないと状況によってはPLがどんな行動をとれるのか悩んでしまい、全く話が進まずにグダグダになる可能性があります。特に元々一つの行動をするのに時間のかかるオンラインセッションでは起きやすいのでしょう。
 かといって、初めから行える行動をGMが指定してしまうとなんとなく窮屈というか、与えられた選択肢を選ぶだけならわざわざTRPGをやる必要はないじゃないか、という気分になる人もいます(少なくとも自分はそうです)。

 こういった状況への対策としては、あらかじめGMとしては考えられる選択肢をいくつか用意しつつも、最初からPLに全部説明するのではなくPLが行き詰った時にその状況で出来そうな行動をいくつか提案する、という形で選択肢を与えるというのが一番スマートではないかと考えます。
 この時、NPCがいるならばNPCの発言として、選択肢を提案するというのも良いと思います。

 情報が十分にあるGMと比べ圧倒的に情報に不足するPLサイドは案外行き詰りやすいものですが、最初から選択肢を出してしまうのもお節介すぎるのと、GMの想定以上の展開になる可能性を潰しかねません。GMの楽しむ余地も欲しい所です。


 実はこれは商品展開をする時に、カラーバリエーションなどを複数種類を用意するのと全く同じです。
 実際に売れる色は大抵同じですが、敢えて売れない色も用意する場合が多いです。しかし、種類が多くなりすぎると悩んで選べなくなって売れなくなる事がありますし、無駄も多くなります。
 商品にもよりますが、カラーバリエーションには丁度良い数があり、「選んだ」という満足感を与える一方、自分で選びきれない人にはアシストして特定の商品に誘導しているのです。

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