2019年8月22日木曜日

終着点は同じ

http://spa-game.com/?p=4329

 実はこのブログを立ち上げた前後(2011年ごろ)に岡和田晃氏の所へある文章を寄稿した事があるのですが、たぶんその時は内容に問題が大きすぎてアップされなかったような気がします。
 その時書いた内容にかなり近い内容の記事を見つけました。
 おそらく、だれもが考え着くところが同じではないのかなと。

  当時、TRPGが一番衰退していた時代だったと思うのですが、極相状態に辿り着いたある特定の趣味が衰退してしまう原因がこれです。

 趣味の世界の場合、ほとんどのベテランやマニアがこの記事で言う殺戮者になってしまいます。趣味というのは自分がその道を究めるから楽しいのです。この記事で言う殺戮者はその趣味を発展させていく開拓者であると同時に、その趣味の新たな新規参入者を蹴散らして衰退を進めてしまう問題児でもあります。
 それを解決するにはこの記事でいう教師が要るのですが、教師になるとその趣味自体を楽しみ、技術を磨くことが出来なくなってしまうという問題が存在します。

 この記事の場合は「勝つ為に戦う」という記事の為、殺戮者が擁護されていますが、ある特定の趣味において殺戮者がまるで正義かのように幅を利かせるとその趣味自体が滅んでしまうことを殺戮者の立場の人も考えるべきです。
 ゲームのように対戦相手や一緒に遊ぶ仲間が必要な趣味の場合、殺戮者は教師によってその趣味の存在自体が保たれているから己が存在できるのです。



 何が言いたかったかといいますと、このブログの初めの頃にパスファインダーRPGの初心者向けガイドを書いていたのですが、そこでは敢えてサプリメントに関する内容を一切書いていないのです。

 当時サプリメントがPRDJで次々と翻訳され、コンベンションでもこういったサプリメントを多用した高レベルシナリオが遊ばれていたのですが、当時パスファインダーRPGのGMをコンベンションで出来る人はPRDJの翻訳メンバーを含めた数人という事もあって、あまり高レベルでサプリメントを多用したプレイばかりしているとパスファインダーRPGを新たに遊んでくれる人が少なくなりすぎて頑張ってPRDJで翻訳しているのに衰退してしまうのではないかと危惧していたのです。
 確かに、せっかく訳した新サプリで遊びたいのは自分もそうでしたので解らなくもないのではありましたが。

 当時はTRPG自体が衰退気味という事もあり、どうすれば少しでも人口を増やせるかという事を考えた末、新しい人が入りやすい環境づくりのためには常に基本に帰るのが必要だとの考えに至ったのでした。

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