2019年7月23日火曜日

ゴブリンスレイヤーTRPG 5レベルシナリオ『虹の向こう側』


 中~上級者向けです。消耗が激しいシナリオなので、種族・習得技能・習得呪文などメンバー構成によっては途中でくたばる可能性があります。
 疑問点はレスでお答えします。
 都合により内容を手直しする可能性があります。

 今回のシナリオのゲームバランスは今まで以上に保証できません。全滅しそうな場合はGMが調整してください。
 

『虹の向こう側』


▼ キャラクター作成
 このシナリオを遊ぶためには冒険者レベル5(経験点16500点、成長点116点)のキャラクターを作成してください。
 4~6人用のシナリオですので、3人の場合はやや難しいかもしれません。


 因果点は5点開始です。
〔ハードモード〕の記述は、PLが熟練者の場合、これらのデータを追加してください。また、因果点は7点スタートになります。


▼ 冒険の概要
砂漠の中で発見された小さな遺跡の権利を手に入れた豪商のサファッドでしたが、『黒い太陽』と名乗る悪党にその遺跡を占拠されています。
 そこで盗賊団を排除して、遺跡を調査するようにPC達一党は依頼されます。



▼ 補足
 このシナリオでは人型の敵が多数登場します。敵を倒した後、武具を回収する場合、彼らの防具は全て使い物になりません。武器は1/2の確率で破壊されて回収できません。倒した数の半分(端数繰り上げ)だけ回収できます。


▼ 導入
 PC達一党は砂漠の外れにある小さな街に来ています。君達は昨日までの仕事も終えて宿屋のフロアでのんびりと朝食していると、恰幅の良い髭面の男が声をかけてきます。君たちが今まで何度か仕事を受けたことのある旅の豪商のサファッドという只人の男です。
 「おお、君たち久しぶりだね。ちょうど良いところであったよ。今ちょうど冒険者ギルドに仕事を頼んだら、実力的に適任だという君達がこの街にいるからと探していたのだ。」
 サファッドがいうに、この砂漠の外れで見つかった遺跡の権利を買い取ったので、ここを旅立つ4日後までにその遺跡を調査して来て欲しいとのことです。遺跡の財宝を入手したら、その一部を依頼の報酬に加えるとのことです。
 ただ、問題なのはその遺跡に『黒い太陽』というこの辺で幅を利かせている悪党が住み着いているようなので、そいつらを追い払ってもらわなければいけないとのことです。
 その遺跡までは1日(6時間)ほど歩かなければならない少し離れたところなので、調査できるのは丸1日しかありません。
 「私も4日後にはここを発たなければいけないのじゃ。悪いがすぐにでも出発してもらえんかね。3日分の食料と水と荷物を運ぶラクダ1頭はこちらで用意するから。」
 もし、これでは十分ではないとPC達が要求するならば目標値15の交渉:説得判定(知力集中+【交渉:説得】)または交渉:誘惑判定(魂魄集中+【交渉:誘惑】)に成功すれば1人当たり1本の強壮の水薬を貰うことができます。
 『黒い太陽』については目標値15の犯罪知識判定(知力集中+斥候レベル+【犯罪知識】)に成功すれば、この辺りで幅を利かせている武力集団で、不用意な旅人や冒険者を身ぐるみ剥いで奪う危険な集団であることが判ります。
 『黒い太陽』についてサファッドに尋ねると、「大丈夫、やつらを退治しろとは言っておらん。追い払うだけなら君達の実力なら何とかなるじゃろ。」と根拠もなく自信満々な笑みで答えます。

・ 場所
砂漠の中の遺跡
・ 依頼人
サファッド
・ 依頼内容
遺跡に住み着く『黒い太陽』を追い払い
遺跡を調査して財宝を手に入れること
・ 報酬
1人銀貨30枚+入手した財宝による追加報酬


▼ 砂漠
 砂漠を歩くのはかなり消耗を伴います。移動するのには移動力15で通常6時間かかり、1時間ごとに目標値18の長距離移動判定(体力持久+冒険者レベル+【過重行動】によるボーナス)を行ない、成功すれば1点、失敗すれば1d3点消耗します。この判定ではラクダ(データ上はロバと同じ)を買って乗れば判定に+2、マントを羽織っていれば判定に+2のボーナスを得ます。ただし、砂漠では馬車は使用できません。
 また、徒歩の移動力が20以上なら判定に+2、10未満なら判定に-2の修正を受けます。

 《追風》などで全体の移動力を速くすることが出来れば判定回数を減らすことが出来ます。1.5倍なら判定4回です。

 砂漠の中を効率よく目的地にたどり着くためには、代表者1人が目標値15の生存術知識判定(知力持久+野伏レベル+【生存術】によるボーナス)に成功すれば(呪文などの修正後)1時間早く到達することができます。大成功すれば2時間早く到達できます。もしこの判定で2d6の出目が4以下の場合は大失敗となり、1時間余分に時間がかかってしまいます。リスクを恐れるならこの判定はしなくても構いません。

▼ 遺跡の入り口
 遺跡に近づくと、遺跡の入り口付近には何人かの男達が待ち構えています。彼らは『黒い太陽』です。砂漠ですのでこちらも隠れるわけにはいきません。遠く離れていても遠隔攻撃手段や呪文であれば先制攻撃を行なうことができます。相手はこちらが攻撃を仕掛けるか至近距離に近づくまでは攻撃してきません。2/3は遺跡の中に待機しているので、戦闘が始まると2ラウンド目に1/3、残りの1/3は3ラウンド目の追剥の行動時に出現します。

■追剥×PCの人数の6倍
 この追剥達は石弓も所持しています。
 射撃をする場合、命中が17、ダメージは1d6+4、射程は60mです。全員各5本の太矢を持っています。
〔ハードモード〕この追剥は【護衛】(初歩)を習得しています。この能力はこの戦闘では使用しませんが、怪物知識判定で能力を有している事はPLに伝えます。

 彼らは全体の半分以下になるか、4ラウンド目の頭からモラル判定をして失敗した場合、砂漠のほうへ逃げ出します。(遺跡の中へは逃げません)
 もし、彼らを捕まえることができたのなら、目標値15の交渉:脅迫判定(体力集中+【交渉:脅迫】)に成功すれば、彼らが『黒い太陽』の下っ端であることがわかります。彼らのリーダーがどういった行動をするかは把握していません。
 また、彼らは遺跡の奥には入るなと組織の上層に言われているので入っていないようです。


▼ 遺跡の中央の広間
 遺跡は半地下なっており、入り口の階段を降りていくと大広間があり、そこで『黒い太陽』の下っ端達が何日か住み着いていたと考えられます。広間には明かりがともされていますが、この部屋以外は真っ暗で灯りが必要です。
 広間の壁際には下っ端たちの荷物として十分な食料と水の入ったバックパック、そして寝袋が多数転がっています。
 荷物を漁るなら、1人1回目標値15の観察判定(知力集中+斥候または野伏レベル+【観察】によるボーナス)に成功すると銀貨を1d6枚と武器を1つ(1d6を振り、1:広刃の剣、2:投斧、3:小槍、4:鞭、5:打狗棒、6:小盾)を見つけることができます。達成値が20以上なら加えて治癒の水薬も発見します。
 部屋の中央には台座がありなにやら文字の書かれた石盤がありますが1/3ほど欠けており、十分に読むことはできません。
 目標値18の文献調査判定(知力集中+魔術師レベル+【文献調査】によるボーナス)に成功すれば、この部屋の奥にある3つの部屋にあるレバーを引けば、この部屋で何かが起きるような記述がされています。

 この部屋には前方と左右に細い通路がありますが、右側の通路は殆ど砂に埋もれています。もし、戦闘をこの細い通路で行なう場合、1人しか前に立つことはできませんし、怪物も1匹しか入ってこられません。また、この通路では長大な武器は4以下で大失敗になります。なお、この通路の先の部屋も部屋の天井が低いのでそこで戦った場合も、長大な武器は4以下で大失敗になります。


▼中央の部屋での休息
 PCら一党はこの時点で移動に6時間経ってしまっている場合、休息をせざるをえないでしょう。それより早く到達している場合は、休息前に1部屋だけ他の部屋も探索できます。

 休息を行なう場合、休息を始めてから5時間経ったところで緑粘菌2匹が天井から落ちてきます。もし見張りを立てている場合、目標値12の判定(魂魄持久+冒険者レベル)の判定で誰も成功しないと眠気に負けてうとうとしてしまい不意打ちを受けてしまいます。不意打ちの対象は寝ているものを含めランダムで、その攻撃に回避判定は行なうことが出来ません。
 攻撃を受けた者は自動的に目が覚めてしまいます。
 戦闘に入ってもラウンド開始時点で寝たままの状態のPCの継戦カウンターは進みません。

■緑粘菌×2

 モラル判定は行いません


▼ 正面の通路
 正面の通路は15mほど真っすぐに進みます。
 正面の通路の先には鉄製の扉があります。扉には鍵がかかっており、目標値15の手仕事判定(技量集中+斥候レベル+【手仕事】によるボーナス)に成功すれば鍵を開けることができます。
 強引に扉を壊す場合は、目標値18の怪力判定(体力集中+戦士or武道家レベル+【加重行動】によるボーナス)に2回成功すれば扉を破壊できます。達成値が目標値+5以上なら1回成功するだけで破壊できます。この判定は1回するごとに1点消耗します。判定の成否に関わらず、1回判定するごとに目標値は1下がります。
 破壊する判定に失敗した場合はPLに「いくらかは扉が歪んだが、まだ人が通れるほどではない」と説明してください。
 鉄製なので例えば《腐食》の呪文でもこの扉は破壊できます。
 扉の向こう側には小部屋があり、部屋の半分は砂で埋もれています。その中央にはローブ姿の像とレバーがあります。目標値10の神学判定(知力集中+神官or竜司祭レベル+【神学】によるボーナス)に成功すればその像が交易神を表していることが判ります。
 レバーは動かすことができます。レバーに触ろうとすると、砂の中から岩喰い達が飛び出してきます。あらかじめ砂を調べるか、周囲を警戒していない場合は不意打ちを受ける可能性があります。目標値11の第六感判定(知力反射+斥候or野伏or精霊使いレベル+【第六感】によるボーナス)に失敗すると不意打ちを受けます。
 1ターン目はPCと同じ数だけ出現し、2ターン目の岩喰いの行動順に残りが出現します。
 1ターン目の最初に目標値12の第六感判定(知力反射+斥候or野伏or精霊使いレベル+【第六感】によるボーナス)または直感(魂魄反射+【先入観なし】によるボーナス)に成功すると、まだ見えないところからなにかが来ることに気が付きます。

■岩喰い×PCの人数の3倍
 モラル判定は何体倒されたに関わらず4ラウンド目の最初から行ないます。それまでは行ないません。
 岩喰いを倒した後の出てきた砂山からは革袋が顔を出しています。中を確認するなら銀貨が5d6×2枚入っています。(この出目にも因果点の振り直しは使用できます。)

 この小部屋で戦う場合は長大な武器では出目4以下で大失敗になります。
  
                                                                                                                                                                                                        
▼ 右側の通路
 右側の通路は10mほど先に進んだところで、右側に90度曲がってその先10m先の扉の向こうに部屋があります。
 この通路は左側の曲がり角の辺りの壁が崩れて砂が天井近くまで入り込んでいます。
砂を掻き分けて無理矢理入り込むなら目標値18の怪力判定(体力持久+戦士or武道家レベル+【加重行動】によるボーナス)に成功すれば先へ進めます。何度でも判定できますが、判定するごとに1d3点消耗します。この判定は当然戻る時も行なわなければなりません。
 通れるように砂を掘る場合は、目標値12の怪力判定(体力持久+戦士or武道家レベル+【加重行動】によるボーナス)または労働判定(体力持久+【労働】によるボーナス)を全員でPC人数×3回成功すれば通れるようになります。達成値が17以上の場合は2回分、22以上なら3回分掘ることができます。判定を1回するごとに1点消耗します。
 この砂を掘る判定でスコップのような砂を掘るのに有効な道具があれば判定に+4のボーナスを得ます。
 《隧道》の呪文を使用した場合は、何の障害もなく通れるようになります。ただし、90度曲がっているので途中で石壁に突き当たります。石壁なので気が付かずにまっすぐ掘ってしまうと砂漠の下にトンネルを掘るだけになってしまい目的の部屋には到達できません。

 通路の奥には開いた鉄の扉があり、その奥に小さな部屋があります。部屋の中央には壷を抱えた少女の像とレバーがあります。少女が何者かはわかる術はありません。
 レバーは奥から手前に引っ張るように動かすことができます。
 少女像の壷には金貨が3枚入っています。


▼ 左側の通路
 左側の通路は10mほど先に進んだところで、左側に90度曲がってその先10m先の扉の向こうに部屋があります。
この通路は5cmほど砂が積もっていますが、通るには問題ない程度です。自分達が歩く前に目標値12の観察判定(知力集中+斥候or野伏レベル+【観察】によるボーナス)を行なえば、人が行き来した形跡が砂についています。
 通路の奥には鉄の扉があります。鍵はありますがかかっていません。扉を開けようと扉に触れると直線状に突き当たりの壁まで電撃の罠が発動します。2d6+9点の風属性のダメージ受けます。目標値15の呪文抵抗判定を行ない、抵抗に成功すれば装甲値で引く前にダメージを半分にできます。この罠は一度発動すると、1分間(2ラウンド)は発動しませんが、その後再び起動します。再起動する時に「カチッ」と扉から音がします。
 この罠は扉が閉じた状態でなければ発動しません。
 罠の効果は《抗魔》の呪文で相殺することができます。
 罠に気が付くためには、目標値15の観察判定(知力集中+斥候レベル+【観察】によるボーナス)、罠を解除するならば目標値15の手仕事判定(技量集中+斥候レベル+【手仕事】によるボーナス)に成功する必要があります。
 鉄の扉なので、《腐食》の呪文で扉を破壊した場合は罠も破壊されます。

 部屋に入ると、ツルハシを担ぐ男の像とレバーがあります。男が何者かを知る術はありません。 
 部屋の奥から手前に引っ張るようになっているレバーは古くなっているのか非常に硬くなっており、目標値17の怪力判定(体力集中+戦士or武道家レベル+【加重行動】によるボーナス)に成功すればレバーを引くことができます。この判定は何度でも挑戦できますが判定するごとに1点消耗します。目標値より5以上高い達成値の場合は消耗しません。この判定は1度判定するごとに目標値が2ずつ下がります。
 判定に失敗した場合は「多少は動いている。もう少し力を加えれば動くかもしれない。」とPLに説明してください。
 ロープなどをひっかけて、複数人で協力してレバーを引くといった行動をPLが宣言した場合は、代表者1人の達成値に、残りの人の達成値の10の位を加えてください。この判定で消耗する場合は参加者全員が1点消耗しますが、達成値が高ければ全く消耗しない可能性もあります。


▼ 遺跡の中央の広間 その2
 全てのレバーを引くと中央の部屋の方から地響きがします。中央の部屋にあった石版とその周囲が上昇して、祭壇が現れます。祭壇にはこぶし大の大きなアクアマリンが飾られています。
 PC達がこの部屋に戻ろうとすると、いつの間にかこの部屋には多数の荒くれ者たちが来ています。その中のローブ姿の1人の浅黒い肌の女性が祭壇の宝石を手に取ろうとしています。
 他の部屋から戻ってきたPC達一党を見ると
「おぬしら良くやった。もう用はない。黙ってここから去るがよい。」と、PCらをここから追い出そうとします。
もし、出て行こうとしないなら、
「せっかく、この私が見逃してやろうと情けをかけているのに。」
と半ばあきれ顔で戦闘を仕掛けてきます。


▼ 最終戦闘
 ローブの女性らを倒そうと試みるならば戦闘になります。彼らと戦うことを諦めた場合や逃げ出した場合はその時点でクエストは失敗になります。
 PC達の存在は最初から気が付いているので不意打ちを受けることはありません。

■闇人(ボス)×1
■邪神官×PCの人数
■仕掛人×PCの人数
■傭兵×PCの人数
■追剥(最初の戦闘で逃した全員)

〔ハードモード〕傭兵は【挑発(初歩)】(達成値18[2d6+11])を習得しています。

 この戦闘ではモラル判定は行ないません。しかしボスを倒せば戦意を喪失し、自動的に全員逃亡しようと試みます。

●戦術について〔ハードモード〕
闇人は呪文を使用します。
傭兵は【挑発】を前衛に使用します。
追剥は闇人や邪神官などを【護衛】します。(追剥は捨て駒です)
仕掛人は投げナイフで後衛を集中的に攻撃します。


▼ 遺跡の中央の広間 その3
 祭壇は魔法装置の起動装置になっているようで、祭壇にはアクアマリンに触れて念を込めると魔法装置が起動するようになっていると書かれています。目標値15のいずれかの呪文の発動判定と同じ判定を行ない、成功すれば魔法装置は起動します。この判定は1度行なうごとに1点消耗もしくは呪文使用回数1回を消費します。
 起動すると、地響きとともに水の音がします。外へ出ると遺跡の屋根の尖端から水が噴出し、太陽の光で虹が見えます。
 魔法装置の起動をとめるには同じように集中することで止められますが、判定の必要はありません。
 祭壇にあるアクアマリンは簡単に取り外すことができます。


▼ 帰還
 祭壇からアクアマリンを持って帰還すればミッション成功となります。単純にアクアマリンを渡した場合は、サファッドは喜んで残りの財宝は好きにしてよいといいます。
 もし、遺跡の魔法装置についてサファッドに説明したのなら、「砂漠の真ん中にある水をくみ上げる装置は非常に重要だ」と大変喜び、さらに銀貨を1人10枚ずつ追加で払ってくれます。
 今後は『黒い太陽』の残党から付け狙われるかもしれません。報酬に加え、経験点1000点と成長点3点を獲得します。

 アクアマリンを闇人に奪われたあるいは放置して帰還した場合はミッション失敗となります。この場合、遺跡から入手した財宝を折半することになります。
 アクアマリンが『黒い太陽』に奪われ、遺跡が乗っ取られた事が知れ渡るため、新たに『黒い太陽』の討伐ミッションを依頼されることになるでしょう。成長点3点を獲得します。

いずれにしてもPC達一党の新たな冒険が始まります。


▼真相
 『黒い太陽』はこの遺跡の施設が今では使われなくなった水を汲み上げる施設である事を既に知っており、ここを拠点として利用しようとしていましたが、捜索早々に左側の部屋の電撃の罠で仲間を失ったので、冒険者を利用してここを探索させ、施設が起動させられる状態になったところで乗っ取る計画だったのです。
 『黒い太陽』は何も知らない第三者を仲介してサファッドヘ権利を売り払い、起動させたら取り返す計画でした。
 もっとも、計画の詳しい話が末端まで行き渡っていなかったので、部下たちはまだこの遺跡で待機していたのです。


▼PLが突拍子もない行動をしたら…
 このダンジョンは砂の中にある石壁なので《隧道》を使用すれば、通路も部屋も関係なく砂の中を移動することが可能です。
 石喰いをまだ倒していない状態で《隧道》で勝手な場所に移動しようとした場合は、突如として砂の中から出て来る石喰いの群れに四方八方から襲われます。ここで倒してしまえばもう石喰いは出現しません。
 遺跡の地下が金属製で覆われているので真下には《隧道》では移動することはできません。
 もし、この地下の金属を《腐食》の呪文などで破ってしまったら、地下にある水を汲み上げる装置は壊れてしまい、魔法装置は起動しなくなります。3つのレバーを動かしても何も起こらず、『黒い太陽』たちが現れても、目当ての装置が起動しないため腹いせに攻撃してきます。そして、アクアマリンを入手する手段が失われるのでミッションは失敗になります。

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