2020年3月16日月曜日

ゴブリンスレイヤーTRPG レイドボスに挑戦してみよう

 このシステムではレイドボス(大人数で退治するとても強力な敵)は全くもって相性が悪いです。何より最大の問題は痛打がとてつもなく強烈ですので、痛打が決まってしまった途端に戦闘が終わってしまいます。(このシステムにおける戦闘はリスクマネジメント要素の一つでしかないので仕方がないのですが…)
 かといって痛打が全く効かないのは消耗のおかげでジリ貧でしかないPLとしては面白くありません。

 強大な敵の雰囲気を出すには祈念によって成功を大成功に変えた場合の痛打を無効化する特例をつけるだけでなく、さらにアレンジする必要があります。
 また、単にステータスが高いだけでは全く面白みがないですし、せっかく武器には攻撃属性の概念があるので上手く利用できると戦略性が増します。
 例えば次のような特殊能力です。


 「蠢く鎌首」
 蛇の鎌首による複数回攻撃。同じ目標には2回までしか攻撃できない。この蛇の首は斬属性の攻撃で回避値+6以上で命中した場合は蛇の首を1本切り落とす事ができる。
 【薙ぎ払い】で複数体分をこの怪物に割り当て、且つ回避値+6以上で命中させることができれば複数の首を一度に切り落とす事ができる。(ただし怪物が回避判定を行うのは1度のみで、与えられるダメージも1体分のみ)

 「逆鱗」
 装甲の薄い弱点部位を持つ。この部位を攻撃されると激情してしまう。
 刺属性の攻撃で回避値+6以上で命中した場合、怪物の装甲値(と「刺耐性」)を無視してダメージを与えることができる。
  次の行動は逆鱗へ攻撃した対象に【挑発】されたかのように可能な限り大ダメージを与えようと試みる。

「理力の障壁」
 半透明な障壁で守られている。
 障壁1枚につき装甲値+5
 殴属性による攻撃で回避値+6以上で命中した場合、この障壁を1枚破壊する事ができる。
 この障壁が1枚でも残っている限り呪文によるダメージを半減し、痛打に完全耐性をもつ。



 「回避値+6以上で命中した場合」という要素は、命中した後で成功を大成功に変えれば達成値に+5されるため自動的に満たすことができます。祈念による痛打を無効としていたとしても、ギリギリ命中した場合に祈念を使用する価値が生まれます。
 もちろん圧倒的な命中値を誇る戦闘特化PCであれば問答無用でこの値を突破できるので大活躍できるでしょう。
 怪物の回避値は攻撃に特化していなくても十分当てられるように低めに設定しておきます。そうでなければ2d6の出目の範囲内で回避値+6を出すことが出来なくなってしまいます。

 なお、こういった武器属性を用いた複雑な要素はある程度冒険者レベルが上がってから採用することをおすすめします。 

0 件のコメント:

コメントを投稿