2017年12月2日土曜日

業務用米の値上がり

実際に業務等米の買い付けをしている人曰く以前より2割ほど少ないようです。
外食産業では外国米を混ぜているところもあるのではとも。

業務用米が足りなくなっている原因として一般に言われているのは、高付加価値のブランド米の増加と補助金が下りる飼料米の増加と言われています。
しかし、地元の米農家の人の話を聞くとそれだけではないようです。
米農家は全国的にも企業化、大規模化が進んでいますが、収益性重視の傾向は以前にもまして強いです。それ故ブランド米や飼料米にシフトするのも仕方がないのです。そして従来通り業務用米を作っているところはできるだけ低コストに大規模生産という方向性になっているため、単位面積当たりの収量がかなり落ちているのです。
例えば少ない労力で広範囲を管理するために稗などの雑草の管理を除草剤で抑えるだけになり、人力でおこなわなくなっています。ところが、数多くある稗の中には稗専用の除草剤があまり効かない系統があり、そういった稗が近年かなり増えているのです。実際自分が田んぼを見ても以前より管理が悪く、秋になると稗の穂がちらほら見えるところが多く見られます。
稗の種のそのものは機械のセンサーが高性能化して弾き飛ばせるためコメの中に混じることは無いそうですが、稗を抜かないとカメムシによる害が田んぼで出やすくなり品質や収量が落ちるのだそうです。
収量が落ちているのは判っていても、管理しなければならない田んぼが以前にもまして増えているので手が回らないのが現状です。

国の政策では大規模化だと騒いでいますが、農業には(地域ごとに違いはありますが)必ず適正規模があり、それを超えると生産性や品質が落ちることが判っています。おそらく、我が家の周りの米農家は適正規模を超えてしまっているのでしょう。

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