2013年3月20日水曜日

パスファインダーショートキャンペーン -パルメシア騒乱 第二部 その3-

 玉座の間までくると、ずうずうしくもバーブド・デヴィルが玉座に座っている。デヴィルはリチャードに向かって提案をする。
バーブド・デヴィル「そなたもオークの血筋をひく者。どうだ、オークの国の復興に協力する我々と手を組まないか?」
リチャード「断る!」(※1)
 と問答無用で戦闘に。ただ、バーブド・デヴィルが1匹だけいるという状況にPL達は警戒する(※2)。確かに、バーブドデヴィルに大ダメージを与ているはずが、思ったほど効いた様子がない。どうやらシールドアザーで何者かがダメージを肩代わりしている模様。PL達が予想したとおり、隣にインプ・オラクル(炎)が透明になってサポートについていた(※3)。透明対策は今回はばっちりで、早々に見破られたため、インプ・オラクルがファイアボールを乱戦中に打ち込んで(※4)まどろみを撃つために近づいてきたマルスを瀕死に追い込むものの、姿を現してしまったため、カルペンスの銃弾の餌食となって死亡。バーブド・デヴィルもユーカとハイヤテに機会攻撃を与えるものの、ユーカ、ハイヤテ、リチャード&アルタックスの集中攻撃を喰らって瞬殺される。(※5)

 姫を助けるため奥の間に駆けつけると、そこにはシャーナ姫がナロンの部下に囚われていた。ナロンの部下は身の危険を感じ、最終手段としてシャーナ姫に謎の秘薬を飲ませる。するとシャーナ姫は巨大な怪鳥の雛(テンペストベヒモス・インファント(※6))に変化してしまった。
 錯乱したシャーナ姫はナロンの部下を食い殺し、リチャード達に襲い掛かる。
 さすがにリソース回復なしで6連戦となると万全な戦いは出来なかったものの、ここへ来てカルペンスのマスケットがクリティカルして80点以上のダメージを叩き出し、2ラウンドで勝負は決した
(※7)。

 あらかじめ預かっていた蘇生のエリクサーを姫の死体に飲ませ(※8)、生き返らせる。
 姫の救出と城の奪還は成功したが、首謀者と思われるナロンの姿はどこにも無かった。
 

※1 …どっかで見たような展開w
※2 まどろみのセーヴ失敗するだけで戦闘が終わってしまう敵が1体だけで出てくるとはさすがに思わないですよね。
※3 前回PC達が苦戦したパターンを1つぐらいは用意しないと、折角対策立てた価値があると言う実感が沸かないので、こういう敵を用意した。
※4 もちろん、デヴィルは火炎無効ですから。
※5 全員、ダメージ減少10/善を気にせず攻撃してくるからなぁ…一撃のダメージが全体に大きいし、属性ダメージなどの追加ダメージが案外効くんですわ。そもそもリチャードがアライン・ウェポン修得していない気がしますし、一番ダメージ減少の影響を受けやすいリチャードの攻撃手段が、武器・噛み付き・馬と分散しているうえ肉体攻撃が含まれているので、アライン・ウェポンがあまり役立たないということもあります。
※6 CR22のテンペストベヒモスをCR12相当にデータをBesのモンスター作成ルールを参考に修正し、一部能力を減らした代物。
※7 リチャードに対し、ベヒモスの嘴が出目19でクリティカルするチャンスかと思いきや全く当たらない。というか、ハイヤテの特技などのサポートも組み合わせるとAC40以上とか普通の攻撃では当てようが無い(苦笑)
※8 リチャード以外のプレイヤーは「当然、口移しだよねw」とかいっていたが、リチャードは「ほら、飲め」と手荒い扱い。それは酷いよw


 というわけで、第2回は終了。
 今回、正直なところ敵は強くありませんでした。ラスボスを含めてもCR9~12と9レベルパーティ4~5人でしかも最初の戦闘以外ほぼ敵の種類が戦闘前に判別でき、しかも戦闘前準備を許しているため、CR12でもそれほど強くなかったはずです。感覚的に、敵が戦闘前に判別済みですとCR-1、戦闘前に準備時間があるとCR-1くらいの修正がついてもおかしくありません。CR12の敵1体しかいなかったラスボス戦は少々弱かった気もします。パーティの平均レベル+3は名目上伝説的な遭遇と言うことになっていますが、実際にはこのレベルになると平均レベル+5くらいでもゲームとして成立します。
 ただ、今回のシナリオでは途中のリソース回復はほぼ出来ませんでした。4戦闘目終了時にリソース回復ができなくも無かったのですが、PC達は先を急ぎました。たしかにリソースを回復し、次の戦闘の準備をすればその後の戦闘は楽になったでしょう。しかし、もちろん、ここで時間を浪費すれば、シナリオ的にはペナルティを与える予定でしたので、引き返さなかったのは正解だったと思います。
 ファイターやローグを除くほとんどのクラスが戦闘には必ずリソースを消費しながら戦うことになります。もちろんファイターやローグもhpというリソースを消費します。今回のように後何連戦があるかわからない状況ですと、敵の強さや種別を見ながらリソースを使う量を調整しなければなりません。ワンドやスクロールなども有効利用する必要があります。
 ちなみに、今回のシナリオではカルペンスが用意したキュア・ライト・ウーンズのワンド50回を最終戦前に使い切りました。強くない敵とはいえ、それなりにダメージは受けていたことになります。また、もともとリソースの少ないハイヤテはパール・オブ・パワーⅠを何個も持ってリソースを補っていましたし、リチャードは多くの呪文を持続の長い自己強化呪文に費やしているため戦闘中はほとんど呪文を使用していません。(もっとも、装備がモーニングスター+ライオンシールドなので戦闘中に呪文を使いにくいのですが。)

 戦闘全般に2、3ラウンドで決することが多いのですが、正のエネルギー放出が無い以上短期決戦をせざるを得ません。ウィッチのまどろみは戦闘バランスが変わるくらい強力ではあることは確かで、回復が充分でないこのパーティでは重要な戦力です。(そういう意味で正のエネルギー放出も戦闘バランスが変わる能力ともいえます。)
 マスターサイドからすると、まどろみが強いからと言って効かない敵ばかり出すのは大人気ないですし、かといって最初のラウンドのまどろみだけで戦闘が終わってしまうのも興ざめです。敵の種類・数・配置などなかなかゲームバランスを取るのが難しい能力だと思います。

 次回が最終回。
 事件の首謀者(と思われる)、リチャードの伯父のナロンとの対決となる予定です。

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