2013年1月2日水曜日

アナログな趣味について

年末に父の古くからの友人で盆栽業界では有名な方がやってきた。
そのかたも盆栽業界の衰退は危惧しているが、広報活動としては効果があることは認めるものの裾野を広げようと盆栽業界がデジタルに傾倒するのはかえって業界を衰退させかねないと言われた。
たしかに盆栽はアナログな趣味であり、いくら仮想世界で努力しても真実に近づくことができないのは間違いない。

デジタルな娯楽が増え、旧来のアナログな娯楽が衰退していくのは時の流れであり、仕方が無いことだとは思うが、無くなりはしないだろう。
むしろアナログな娯楽は高等で上等な娯楽として残っていく気がする。

父の子供の時代、子供のおやつと言えば庭先で実った果物や手焼きのせんべいだったりした。お店で買うおやつはなかなか買えなかった。しかし、既製品の菓子が普及した今、自家製の果物や手焼きせんべいはむしろ贅沢なおやつである。
娯楽も同じような気がする。デジタルが十分普及していない時代は高級な娯楽だったかもしれないが、これほどデジタルな娯楽が普及し、安価となるとむしろアナログな娯楽は時間もお金もかかる贅沢な娯楽ではないかと。

TRPGでも同じ。たしかにネット上でSNSをつかったプレイができるようになってもTRPGとしては実は疑似体験でしかないかもしれない。普及活動に貢献していることは間違いないが。
しかし、真の醍醐味は直接人同士が顔をつき合わさなければ得られないものであると考えている。

0 件のコメント:

コメントを投稿