役割分担と見せ場は非常に近いのですが、違うところがあります。
役割分担の場合、特定のPCの出番では他のPCの出番はありません。しかし、見せ場の場合は特定のPCの出番ではあるが、そのPCがいなくても別の方法で解決する手段がなければいけません。
例えば盗賊のPCがいる場合に、目の前に罠があるとします。この時、盗賊がいなくても解決する手段が用意されていないと盗賊のPCが必ずその罠を解除しなければいけない事になり、盗賊のPCへの責任は重大になります。もし、盗賊がいなくても(何らかのリスクがあったとしても)解決する手段があるなら、盗賊が罠を解除するという行動がより良い選択となり見せ場が発生します。もしここで、適切な呪文というリソースを消費すれば盗賊が罠を解除するよりもっとよい選択肢となるなら魔術師にも見せ場が出てきます。
見せ場を作るためには必ず行動に選択肢があり、その選択肢の中でより有利な選択が出来る時に見せ場が発生するのであって、あまり明確な役割分担を与えてしまうと見せ場ではなく責任を負わされるというネガティブな感情が起きてしまいます。
このように見せ場づくりには柔軟な攻略法を用意する必要があるため、ある一定以上の高難易度を作る事は困難になります。高難易度というのは多くの場合、難易度を上げようとして選択肢を潰してしまうためです。
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