2012年10月17日水曜日

フェイジョア

 最近人気があるらしく、(まだまだ一般に普及するほどではないだろうが)引き合いが多い。
周囲の生産者もいっぱい生産しかけているので、いずれ生産過剰な予感もあるが、シマトネリコのような例外もあるのでこればかりは判らない。

 色々な品種が出回っているが、自分はアポロとジェミニの二品種しか作っていない。なにせフェイジョアは木の外見が非常に似ているので品種を増やすと混ざってわからなくなる可能性が高いから。とりあえずこの二品種は比較的性質が違うので自分なら苗でも判別できる。
 アポロは単為結果性が強いため良く知られているが、大きな実を成らせたければ別の品種が必要ってことでジェミニも作っている。
 アポロのカタログスペックは高いものの、それなりに短所もあるので一概にどの品種がよいとは言えないが、少なくとも種まいて作った実生苗は実がなかなか成らないし、なっても硬くて食べられないことが多々あるので期待はできない。果樹としてなら確実に品種物でなければいけない。
 しかし、フェイジョアの一番の問題は、品種特性が十分知られていないため、名前がついている商品でも今ひとつ信憑性に欠けるということだろう。かなり致命的で深刻な問題。実際自分が母樹用にと買った苗も、接木苗のほうが実も確認したし間違いないが、挿し木苗の方はどうも怪しいので放置している。少なくとも自分は絶対に間違いない商品を提供したいので疑わしいものは使えない。

 今年も母樹に実がなって大きくなってきた。いかんせん夏の高温乾燥のため今ひとつ大きな実が成らないが、それでも上手くいけば卵くらいの実が成る。
 もちろん食べられるが、種を採取するために成らせているので食べてはいない。

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