2011年12月12日月曜日

Pathfinder初心者プレイヤーガイド -属性編-

http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/433.html

 このシステムではキャラクターの信念を表す、属性(アライメント)というデータが存在する。
属性は善-中立-悪の軸と、秩序-中立-混沌の2つの軸の組み合わせの9種のいずれかを選ぶことになる。
 各属性の詳細はルールブックに記載があるので、この2つの軸そのものについて語ってみたい。

 まず、判りやすいのは秩序と混沌だ。秩序は規則に厳格な性格で混沌は規則に囚われないことを指し、客観的に誰でも判り易い。
 しかし、善と悪は非常に判りにくい。昔からしばしばトラブルが起きることがある。なぜなら、何を善とし、何を悪とするかは主観的なものであり、人それぞれの考え方や立場によって異なるからだ。
 例えば戦隊ものの特撮で、自分たちの星が滅んでしまったため新たな星を目指している異星人が、地球にたどり着いたとする。異星人の指導者は、開拓するために自らの住みやすい星に変えようとする。地球人から見れば異星人は侵略者であり、排除すべき悪であるが、異星人の一般人からすればその指導者は英雄であり正義である。戦隊ものでは地球人側が正義であるため、異星人は悪とされるのは仕方がない。結局は立場の問題なのだ。
 こういった立場上の問題が起きるため、ゲーム上は「世の中には善と悪と2つの対になった属性がある。それ以上でもなくそれ以下でもない。」と考えた方が無難である。もっとも、善と悪は原則となる行動指針が異なり、悪の考え方だと人間関係が破綻しやすいためルール上もプレイヤーとしては推奨してはいない。

 もうひとつ、ルール上には書かれていない考え方の軸がある。それは、能動的か受動的かである。能動的な場合、自分の信念によって社会が影響を受ける。受動的な場合は社会は余り影響を受けない。例えば能動的な真なる中立の場合、調和の天秤的な思想となる。常に弱者の立場に着き、善も悪も秩序も混沌も全て偏った時、社会のバランスが崩れると考えるために、そのバランスを取るために積極的に行動する者である。一方、受動的な真なる中立は野生動物のように、特に思想を持たず、社会に影響を与えようとする意思が無い。この2つは同じ属性でいながら全く反対の考え方だ。こういった違いは善でも悪でも存在するため、同じ属性≠同じ思想と認識しておく必要がある。異なる思想のパラディン同士が敵対することはありえない事ではない。

 ゲーム上の属性に関してプレイヤー同士、あるいはプレイヤーとマスターの考え方が食い違うことはしばしば起きることかもしれない。しかし、考え方は人によって違うと割り切ってゲームをしたほうが有意義な時間を過ごすができるだろう。

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