2020年6月10日水曜日

和マンチとその対策

 和マンチは基本的に「ルールには従っているがモラルに欠けた行動」ですので、あまり評価されるような行動ではありません。もし、これが評価されるようになったのなら社会(この場合ゲームをしているグループ)全体のモラルが低下している可能性があります。
 
 和マンチの典型的な対策としては…
①相手にしない
 基本的に自分が活躍したいためにルールの穴を突いてより成果を得ようとしている行為なので、成果を得られなければルールの穴を突く行為自体が阿保らしくなります。

②PLがしてきた和マンチ行為をより低レベルで返す
 PLの多数が和マンチ行為をしてくる場合は相手にしないという手段を取るだけでは対処が出来ません。
 PLのよりもより強い和マンチ行為でGMが仕返しを考えると、PLはより酷い和マンチ行為をしてくる可能性があります。これでは軍拡競争になるだけで根本的な解決にはなりません。
 そこでわざと弱く、しかもPLがしてきた行為と同じ事をします。PL達は自分がしてきた和マンチ行為に対する対策を立てなければならなくなりますので、より強い和マンチ行為をする余裕はなくなります。また、和マンチ行為をすればするほどGMは同じ方法をしてくるわけですから安易には使えません。GMに気が付かれないような行動にでるか、あくまで切り札として取っておこうと考えるでしょう。

 GMが気が付かないかあるいは最終手段として使うのであればほぼ問題はありません。和マンチの問題は他のPLやGMが不快に感じるかどうかというモラルの問題なので、不快に感じさせないような配慮ができるならすでに「マンチ」ではないのです。


補足
③リスクマネジメント型のシナリオを組む
 和マンチの大半はデータの最適化や化学反応によるコンボの爆発力という事が多いのですが、これは日本人お得意のカイゼンによるものです。
 しかし、大半のコンボは自分たちの能力が常に全力が出せることを前提としているため、最適化できないような状況のリスクを用意すると、途端にコンボが組めなくなって和マンチ的行為が出来なくなってしまいます。
 とは言え露骨にリスクを出すとPLに嫌われますので、シナリオの背景や状況設定による仕込みを行って自然にリスクを表現する事が必要です。様々なリスクを次々と用意しつつも2,3シナリオ後に敢えてPL達が苦戦したリスクを再び用意すると対策を立てた価値が出るので、PLに満足感を与えることが出来ます。
 データゲーマーに対して和マンチ的行為以外で満足感を与えることが出来れば和マンチ的行為は自然に減少します。

0 件のコメント:

コメントを投稿