2020年2月22日土曜日

一本道シナリオの問題

 一本道シナリオがダメで分岐や選択肢があったほうが良いと考える人もいますが、個人的には別にそんなことは無いと思います。
 一本道シナリオの問題点は、PLが進みたいところがGMが予定していた道から外れてしまい、強引にGMが道に戻そうとするためにPLがストレスを感じるから起きる問題と言えます。つまりPL達がストレスを感じなければ一本道でも何の問題もありません。(一本道かどうかすら気が付かないでしょうし。)
 逆に分岐があったとしてもPL達を苦しめるジレンマであればストレスを感じるので、PLにとって自由に行動ができたかどうかというと疑問符がついてしまいます。

 一本道か分岐があるかではなくGMの用意したレールの上を走らされるからストレスを感じるのであり、一本道であっても道幅が十分広ければ道から外れる可能性も低く、決められた道を歩かされているというストレスはあまり感じないわけですから問題が起きないわけです。

 先日の「善良なゴブリン問題」と行きつくところは同じで、シナリオが一本道か分岐があるのかどちらが良いかという話ではなく、GMが自分の思い描いた通りにならなくても受け入れられる寛容さを持てばどんなシナリオの構造であろうとよいという話なのです。


 シティアドベンチャー場合の構造は先日書いたとおりですが、ダンジョンシナリオの場合でも大して変わりません。
 大雑把にダンジョン全体が一本道の幅の広い道だと思えばよいのです。通路や部屋は形式的な道に見えますが、呪文で壁をぶち破って目的地の部屋まで一直線で行ってしまったとしても問題が起きないように設定しておけばGMの都合で強引に捻じ曲げるような事態はまず起きません。

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