2021年1月3日日曜日

ナラティブ系TRPGに対する新たな個人的見解

 前にも書いた事がありますが、演出重視のプレイスタイルとしても、キャラクタープレイ重視なのかストーリー重視なのかはあらかじめゲームする前に全員で確認しておかないとトラブルの原因になります。

 なお、ナラティブ系と言われるのはこのストーリー重視のプレイスタイルの事だと自分は認識しています。

 キャラクタープレイ重視とストーリー重視が大きく異なるのはPLの視点の違いです。キャラクタープレイ重視の場合、PLの視点は自分のPCです。ストーリー重視の場合はゲームの外側、つまり神様視点になります。

 一方でGMは基本的に神様視点でなければいけない…と今まで考えてきましたが、もしかしたらこれはPLがPC視点の場合に限られるような気がしてきました。PLがPC視点の場合にGMがシナリオやNPCに感情移入してしまうとPCがPLの思い通りに行動できなくなって不満が溜まってしまう可能性が高いためですが、PLが神様視点の場合ですとPCがPLの思い通りに動く事よりストーリー自体が面白くなる事の方が優先されるため、GMはNPCを駒として扱うより感情移入した方が物語が盛り上がる可能性があるからです。

 このストーリーを重視する場合は従来とは全く違う手法として、PLはPCにどのように行動をさせてどのような結果を望むのか、という判定法も考えられます。行動に対する成否判定ではなく、結果に対する成否判定を行うという形になります。PCはGMが用意した舞台にPLが持ち込んだ駒であり、その活躍は良い物語を創るための手段に過ぎないと割り切るわけです。


 そもそもナラティブ系TRPGが認知されてきたのはコンピュータゲームのJRPGの影響が大きい気がします。JRPGと言われるジャンルはまさにナラティブ系で、操作しているキャラクターすら(戦闘中などを除いて)PLの思い通りに動かないのですがストーリー自体が良ければRPGの作品としてOKという事になっているからです。

0 件のコメント:

コメントを投稿