2018年2月11日日曜日

パスファインダーショートキャンペーン -パルメシア騒乱 第三部 その3-

 当然かのごとくリチャードはナロンの計画に同意しない。計画を知った以上協力しないリチャードを放置しておくわけにもいかなないので戦闘に。
 ナロンはハーフフィーンド化したウィザード(占術師)、仲間はオークウォリアーが8人(前衛5、後衛3)、ハーフオークのバードという構成だったが、後方支援のバードが瞬殺され、そもそも戦闘能力の高くないナロンは前線のオークが突破されるとまどろみで倒されてしまう。
 リチャードは生き残って降伏した2人のオーク兵を説得する。彼らはナロンには従っていたが、オーク王の弟であるリッチには恐怖しか抱いていなかったため、容易に仲間に引き入れることが出来た。

 もはや残るはリッチのみ。十分な戦闘準備をした後、オーク王の弟であるリッチ(※1)と会いまみえる。リッチの他は、ジュジュゾンビのクレリック、ヴァンピリックミストのモンク、オールドブルードラゴンのスケルトン、リノームのスケルトンの5体。
 スケルトン2体はバカでかいので攻撃は痛いのだが(※2)ACは壊滅的でhpも高くないのであっけなく撃沈。ヴァンピリックミストのモンクは《一撃離脱》で接触攻撃の【耐久力】ダメージをしてくるが、これを先ほど仲間にしたオーク兵2人が受け持ち、ヘロヘロになりながらも耐え、カルペンスの銃撃とマルスの呪文で削り切る。
 リッチとジュジュゾンビのクレリックはかなり苦戦するもリチャード、ハイヤテ、ユーカの猛攻でついに倒すことに成功する。リッチの経箱がある限り何度でも復活するため、これを探し出し破壊して完全に消滅させることに成功した。

 城に帰還すると、リチャード一行はシャーナ姫より大いに感謝された。各々は褒美を授かり、リチャードはシャーナ姫に求婚されるも、リチャードはそれを丁重に断り、忠誠を誓って騎士の地位を戴くこととなった。これにより、ナロンの陰謀は遂に潰えたのだった。(※3)


 というわけで終了です。今回のシナリオでは最初の戦闘は「不利な状況での戦闘」がしたかったわけではなく、明らかに不利になりそうな状況で、自分の能力を理解した上でその状況をどのように克服するかを試しています。ですから、〈交渉〉や〈はったり〉で無理矢理押し通すのも不可能ではありませんでした。姫様はPCと同レベルのアリストクラートなので簡単ではなかったですが。
 それ以降の戦闘は今回はあからさまな不利な条件での戦闘は無く、敵を把握した状況で全力で強力な敵を倒すという力押しスタイルを重視しました。今回は最終回でしたし、能力を出し切れない戦闘ばかりですと不完全燃焼してしまいますからね。
 やはりシナリオを作るうえで一番ネックだったのがウィッチのまどろみです。結局ラスボスをアンデッドにすることで今回は即KOを防ぎました。この能力はPLサイドとすれば強いのはいいのですがゲーム的な盛り上がりを損なってしまう危険があったので敵の種類を選ばざるを得ませんでした。
 ちなみに、大筋のストーリーこそ最初から決まっていたものの細部はプレイをしながら決めていましたので後から見返すとシナリオの粗が見えてしまいますが、ある程度は仕方がないと思っています。できるだけPLが用意した設定を吸い上げつつ、できるだけシナリオに反映させるようにしているようにはしています。
  リチャードとシャーナ姫は結ばれてもいいかなとは思って多少は誘ってみましたが、PL自身にその気がなかったので適当に流しました。

 それから、これは自分の癖もありますが、戦記物の展開が多いのでクラス持ちの人型モンスターも良く出しますし、モンスターがクラス能力をもった卑怯な敵も結構出します。そのわずかなデータの変化を相手の行動の中で読んで即座に対策を立てるといったプレイをしてもらっています。(もっとも、細かいデータの変化なんて関係なく、自己ブーストしてごり押しするプレイヤーの方が多いかもしれませんが。)それと、妙に変な地形での戦闘も結構やります。
 ゲーマー心理からすると、こういった不確定要素は嫌われる傾向にあるとは思うのですが、この辺がTRPGが得意なとする分野なので十分に活用しています。TRPGに似たところのあるオンラインゲームはすでに用意されたプログラムをこなすスタイルで、基本的に同じクエストを何度も繰り替えすトライ&エラーのゲームなのですが、TRPGでは同じ戦闘を何度もしませんし戦闘回数も多くないので臨機応変に対応するというスタイルに合っています。なお、これをオンラインゲームでするとただひたすらメンドクサイ作業を何度もさせられる感じになってしまいます。

 以上です。
 またTRPGで遊びたいですね。


※1:リッチとはいうもののベースがオラクル(闘争)で、ヒューマンベインロングソードにミスラルフルプレート、ミスラルライトシールドというガッチガチの重戦士。とはいってもオラクルなのでフレイムストライクやコールドアイスストライクなどの攻撃呪文も持っているので侮れない。なお、リッチの種族能力は【魅力】基準が多いので【魅力】の高いオラクルとはなかなか相性が良い。オーク自体が【魅力】-2がある事を除けば。

※2:ドラゴンが6回攻撃、リノームが4回攻撃で、全て命中すると1ラウンドでドラゴンなら100点以上、リノームなら80点以上のダメージをたたき出す。なお、命中基準値はリノーム方がかなり高い。

※3:リチャードがシャーナ姫の結婚すると結果的にリチャードが王となってナロンの陰謀が成功することになる。

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