2012年11月2日金曜日

TRPGにおける魔術師のポジション

 TRPGで魔術師は戦士に比べ大概あたえられるダメージが低い。
 しかし、個人的には当然とも思う。
 戦士は敵を倒すことしかできないが、魔術師はそれ以外のこともできる。
( 戦士が回復や飛行能力など敵を倒すこと以外のことが魔術師同様可能なシステムならそうとも限らないが。)
 無論、物理攻撃無効や弱点を突くことで戦士より優位な戦闘は時にあるべきでもある。
 もし、常に戦闘において仲間を強化する呪文を使った方が優位な状況であるなら、魔術師の行動を制限しているのに等しい。
 仲間を強化するのか、敵に攻撃をするのか迷うもしくは状況によって使い分けるような環境を用意する必要があるだろう。

 実のところ同じような問題は戦士側にもある。戦士の場合、多くのシステムが敵と戦う能力しか持っていないため、ただの戦闘マシンに成り下がってしまいかねない。ルーチンワークを防ぐにはマスター側もそれなりの用意が必要だろう。

 とあるシステムのあるクラスの非常に強力な能力で、戦闘中は毎ラウンドその能力を使うが、その能力を使うのに判定も何も要らず、ただリソースを消費するだけ、しかもそのリソースは十分にあって使わないと言う選択肢が無いという状況が起きたことがある。戦闘主体のシナリオだと果たしてそのPLはゲームに参加しているのかわからない状況になってしまう。この場合、そんなキャラクターを作ってしまうPLにも問題があるが、できてしまうシステムにも問題があるかもしれない。
 もっとも、決め技さえ決まれば、それがルーチンワークになろうと楽しめる人もいるので、一概に選択肢が無い=つまらないとはならないが、やはり選択肢がないと面白くないと思う人もいるのも確かである。自分は後者の方だろう。

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