2019年11月25日月曜日

シティアドベンチャーのシナリオの作り方

 本当はネタばらしになってしまうのですが…

 シティアドベンチャーのシナリオの作り方で最も参考になるのは時代劇です。
 例えば個人プレイ主体のトーキョーN◎VAなら一番参考になるのは仕事人シリーズでしょう。

 参考までにN◎VAの場合、キャスト(PC)がA,B,Cの3人として、AはBの、BはCの、CはAのコネ(接触手段)を持っていると設定します。
 A、B、Cそれぞれのキャストに全く異なる導入と依頼を用意します。それぞれのキャスとは自分の技能を駆使して調査をしていくと、なぜかAはCの、BはAの、CはBのキャストにとって重要な情報を入手できるように仕込んでおきます。こうすると、それぞれのPLは自分から接触手段を持たない人が自分にとって重要な情報を握るので、どうにかして他人のシナリオに介入する必要が出て来るのです。(プレイヤーは情報を知るがキャラクターは知らない状態になりますので。)
 そして、A,B,CそれぞれのPLに与えられたシナリオに対応した敵ゲスト(NPC)を用意するのですが、どういうわけだかそれらのNPC同士はシナリオの裏側で繋がっており、しかもAの敵はBが、Bの敵はCが、Cの敵はAが戦うと戦いやすい敵に設定したりします。そうすると、それぞれのPLは自分の依頼をクリアするためにはどうしても他のPLと協力して戦わなくてはいけなくなくなり、クライマックスで全員が集結して全員で協力して敵と戦う構図にシナリオを持って行くことが出来ます。

 それぞれの目的は当初から全く異なるので誰も敗者になることなく、個人プレイにもかかわらずエンディングは各々ハッピーエンドにすることが出来るのです。(もちろん、シナリオの展開によっては特定のPLだけ失敗する可能性もあります。)

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