2017年10月5日木曜日

今更ながらサガスカーレットグレイスについて思う

久しぶりにまた始めたので色々と考える。
昨年末のゲームなのでもう廃れてはいるのですが、個人的に河津さんの作品は好きなので久しぶりにまた遊んでいます。

河津さんはTRPGから入った人なので、いろいろなところTRPG的な要素が多いのです。対談などの話からするとD&DやAD&Dを翻訳して遊んでいたような感じですね。ロマサガ1や今回のサガスカのように、象徴するドメインを持つ神格が多数存在するという多神教の世界観はAD&Dの世界観そのものですし。
それに、プレイヤーがストーリーを創るという考え方もTRPG的です。ゲーム的に有利不利は別としてプレイヤーがやる気がなければ無視できるイベントや戦闘も結構あります。

日本のRPG(いわゆるJRPG)の多くはストーリー重視といわれますが、これはTRPGで言えば吟遊とも言われ(キャラクターではなく)プレイヤーの意思に反してGMの都合で勝手に話が進む悪い典型例の一つとされています(D&DのDMGには悪いマスタリングの一例にも挙げられています)。ですから、欧米でJRPGがRPGとしてあまり良い評価されないのはストーリー重視かどうかというより、遊び手を無視して作り手が勝手に話を盛り上げることが原因だと思います。本来、RPGではドラマチックな展開よりプレイヤーの意思を尊重すべきですからね。ドラマチックになるかどうかは結果論であって、それありきではいけないのです。
ただ、日本ではドラマチックな展開がTRPGでも好まれる傾向にあります。日本人はそういうのが好きなのです。世界ではあまり評価されなくてもそういう文化なので仕方がないのかもしれません。

話はサガスカに戻します。
このゲーム、見た目でまったくもって損していると思います。パッケージを見てもどんなゲームか全く想像つきませんし、登場キャラクターも今時の可愛らしいキャラクターは全くいません。若い女性キャラといっても20前後ですし、仲間キャラクターの平均年齢は30~40くらいです(これは河津さんいわく、メインで遊んでもらう世代に合わせたからだそうです)。
顔つきこそ違いますが、キャラクターの設定年齢などは洋ゲーに近いのかもしれません。
発売までに発表している動画を見てもあまり面白そうに見えません。このゲームはパズル的な要素のある戦術ゲームなので、システムを理解したうえで自分で操作しないとゲーム画面を見ただけでは面白さがまったく判りません。しかも、ダンジョンもなければ街もない、そのわりに戦闘に戦闘…というかプレイ時間の大半がフィールドの移動+戦闘+ロード時間というかなり尖がったゲームなので理解できない人も多数いると思います。ええ、結構ロード時間はそれなりに長いですね。vitaのハード的限界ギリギリみたいですし、のんびり行きませう。
ドラクエをはじめとするJRPG=RPGという固定観念を持っているとこんなのRPGじゃないとか言い出しても仕方がありません。ある意味オープンワールドではありますが、ここ最近のオープンワールドRPGとも違いますしね。

河津さん、面白いゲームは作れても面白そうなゲームを作るのは苦手なのかもしれません。
他ハードに移植をするならモブ絵のネヴァーンやミラーネを書き下ろして可愛いキャラにするだけでもかなり違うかも。
あと、要望はロード時間もっと短くとか、PtLv30以上向けの強敵とか、操作性改善とかいくつもありますけどね。

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