2017年9月16日土曜日

差別欲

遺伝子学の世界で優勢・劣勢といった表現がそれぞれ顕性・潜性といった言い方に変えるそうです。遺伝子学的な優劣とは遺伝情報の発現優先度の問題であって、優性遺伝子が劣勢遺伝子より遺伝子的に優れているわけではありません。
しかし、「優」「劣」という表現は差別的な誤解を生みかねないから変更するようです。近年は遺伝学も人間にも大きくかかわってきていますし、変な差別や誤解を生まないようにする工夫は必要だと思います。

差別は無くさなければいけないとは口では言っていても、人間はなかなか差別をなくすことができない生き物じゃないでしょうかね。差別するのは他者を見下すことで自分の存在を守ろうとする一種の本能かと思います。ですから、言葉の綾や単なる勘違いすら差別の原因になってしまうのではないかなと。
自然の動植物に差別という本能があるのかどうかわかりませんが、感情を持つ人間には(ほとんどの人が)差別欲があると思います。自分も認めたくなくてもたしかにありますし、子供たちが育ってきて、教えたわけでもないのに差別的発言をしてしまうのを見ると、自然に得るものなんだと思います。
差別をしない意識を持つには経験を積み、常に意識して自分の感情をコントロールしなければいけないのだと思います。

差別欲が本能的な欲求であるなら、性欲などと本質的に変わりません。欲求を無くせというのは簡単な事ではないですが、おおっぴろげにするのは人として恥ずかしい事と考えるべきじゃないでしょうか。

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