2023年3月1日水曜日

バラツキとゲームバランス

 D&DのようなD20を使った判定は出目の幅も分散も大きいのが特徴です。個人的にはばらつきが大きいほど細かな微調整が効きやすいため判定方法として決して悪い方法とは思いません。例えば+1というボーナスは人間の視覚的には効果がありますがゲーム的には効果はわずかなだから気楽に与えやすいからです。一方で2D6の判定では+1というボーナスが見た目以上に非常に大きいため安易に与える事が出来ませんので注意が必要です。

 ゲームでは視覚的な効果(人の達成感・満足感)と実際のゲームバランスの効果は必ずしも一致していないと思います。例えばデジタルゲームの場合、課金制のオンラインゲームでは視覚効果に比べて実際のゲームへの影響はかなり抑えていることが多いでしょう。逆にオフラインのゲームでは数値以上に効果が大きくしてあることが結構あります(そうでないと効果を感じにくいので)。

 TRPGの場合は多人数のゲームなのでオンラインゲームに近いところがありますが、デジタル処理でない為、数値を大きくする事や計算処理が面倒になるのは避けなければならないという点もあります。複雑な計算をすることなくバランスをとるというのは案外難しく、例えばD&Dの場合は(ごく初期を除く)低レベルでは結構バランスがとれていますが、高レベルは割とおおざっぱなのは全てのレベル帯でバランスを取ろうとすると物凄く複雑な処理になってしまうからでしょう。

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