2012年7月29日日曜日

雑魚敵の妥当な強さはいか程か

シナリオを自作する場合、ほぼ間違いなく敵との遭遇を用意しなければならない。
(きわめて稀に戦闘の無いシナリオもあるが、戦闘ゲームで戦闘なしのシナリオは作るのが相当難しいので考慮しないでいい)


遭遇のパターンは主に、
a.非常に強い敵少数
b.そこそこ強い敵複数
c.強い敵少数+雑魚敵複数
d.雑魚敵多数
というパターンが考えられる。どうしてもシビアな戦闘を考えると、aやbのパターンばかり作りがちだが、cやdのパターンも時々入れたほうが実はシビアな戦闘になる場合がある。
全ての敵が非常に強いなら、メタ的に常に全力を出せばよいと考えるようになる。しかし、常に全力では息切れするくらいの敵の数や遭遇回数を敢えて用意し、その代わり雑魚を混ぜると、常に全力は出せなくなるので全体の敵の総量のわりにシビアな戦闘になる。また、常に最強のリソースではなく、強くないリソースも有効活用しなければならなくなる。


では、雑魚はどれくらいの強さが妥当か。
経験的には
「PCのレベルの術者の標準的な範囲攻撃呪文のダメージ期待値の1.5倍程度のhpの前衛、もしくはそれと同脅威度の術者」
くらいだと思う。ダメージ期待値以下だと範囲呪文で1ラウンド目に簡単に殲滅されて脅威にならないし、逆に最大値以上だとそもそも範囲ダメージ呪文を使う意味が無くなり、術者が支援呪文しか使わなくなってしまう。ダメージ期待値の1.5倍程度というのは、出目が良い場合や、範囲呪文に特化した術者であれば殲滅できるが、多くの場合、効果的にダメージを与えつつ殲滅はできない、しかも強力な前衛PCなら容易に倒せるため、前衛には雑魚で後衛には脅威という微妙なバランスの強さとなる。
ちなみに、同程度の術者の場合、範囲呪文でギリギリ全滅できるかどうかのhpとなるので、イニシアティブをとれば楽勝になるかもしれなが取りそこなったり、倒しそこなうと前衛に嫌な呪文が多量に飛ぶという事態となる。


雑魚というのは脅威さえ感じてくれれば強い必要はない。
強い敵を引き立たせるための脇役なのだ

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