2020年2月8日土曜日

ゴブリンスレイヤーTRPGと善良なゴブリン問題

 ゴブリンスレイヤーTRPGというかゴブリンスレイヤーの世界観では善良なゴブリン問題は起きません。少なくともゴブリンでは。
 なにせゴブリンにとって人(只人や亜人)は獲物であり子孫を残すための宿主であるわけですから、只人や亜人からすれば絶対的に退治しなければならない存在だからです。それは善悪の問題ではなく、単に人が種として生き残るためにゴブリンとは戦わなければならないからにすぎません。
 この世界で無力なゴブリンの子供に対して情に流されれば、そのゴブリンが大人になった時に自分や自分の仲間や家族がゴブリンに襲われても自然の摂理だから仕方がないという割り切りができるならば良いのですが、そんな考えに至る人はまずいないでしょう。

 「善良なゴブリン問題」は相手に情が移ってしまった上に共存できる可能性がある相手であるからこそ起きる問題であり、ゴブリンスレイヤーの世界でのゴブリンは人と共存が不可能な相容れない敵役として設定されているわけですから問題が起きないのです。

 ゴブリンスレイヤーTRPGが遊びやすいと思う点は、単にシステム的な問題だけでなくゴブリンという低レベルキャラクターでも身近で絶対的な敵役が用意されているため、余計な葛藤を考える必要がなく退治するというシナリオを作るのに問題がないという事もあります。


 今世界中で問題になっているコロナウイルスに情が移ってこの世から撲滅したら可哀そうだなんて思っている人は多分いないでしょう?
 ゴブリンスレイヤーの世界にとってゴブリンとはそれと同じような存在なのです。

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