2018年6月29日金曜日

実店舗の衰退

米のトイザらスが経営破たんしてしまいましたね。
自分も通販をそれなりに使うので人の事は言えませんが、通販の発達で実店舗を構えて商売をすることがなかなか難しい時代になってきました。
「基本的には」店舗を構えるより店を持たない方がコストが安くなりますので。

ただ、「基本的には」なのですよね。実のところ自分たちのような生の植物を扱う商売の場合、通販の方が店舗で現物を見て買うより高くなるのが一般的です。(都心のど真ん中なら同じくらいの価格かもしれませんが…)
まず、植物の場合倉庫にしまうわけにいかないので管理する技術と場所が必要です。当然、様々なものを扱うような通販業者では不可能です。
また、植物は日に日に状態が変化しますので掲載した写真と状態が違うという事は当然起きますが、消費者はイメージと違うといったクレームをよく言います。
生き物であるが故、気に入らなくて返品されるとほぼ返品されたものは廃棄されますので返品リスクが一般的な商品より圧倒的に高くなります。
また、商品価格のわりにかさ張るので運賃も非常に重くのしかかります。
また、安定供給ができる商品はそれほど多くないので単調な品ぞろえになりやすいです。ネット上で検索すると今は販売していない植物の通販ページの残骸が沢山あります。

様々な理由で通販の方が高くなりやすいのですが、この業界ならではの特殊な事と、園芸自体が衰退していることもあって実店舗の園芸店が減り続ける事態は変わらないです。

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