2018年11月16日金曜日

輸出出来ない作物では企業化しない方が良い

 農業も政府の方針もあって企業化が進んでますが、どうも最終的には輸出に向かない農作物(例えば保存が効かず検疫上輸出が難しい鉢花など)は企業化して大規模化すると経営が悪化するような気がします。
 はっきりいって今の農業技術は日本の消費能力を超えた生産が容易にできてしまう時代ですから1人の生産者だけで生産過剰に陥ってしまいます。
 なにより工業製品と違って一部の作物以外は貯蔵できませんし、生産量の調整は日本中で何社も作っていれば全くできませんし、企業経営に向く営利作物は限られていますから特定の作物だけがすぐに過剰になります。
 生産過剰になった時その商品を消費する手段としてどうしても輸出するしかないと思います。
 
 その一方でこんな話もあります。
 花の世界でもとあるものが今年どこでも手に入らないと何人かの人が言っていましたが、手に入るはずもありません。なぜならどれほど上手くやっても製品化率が50%位にしかならないので大量生産に向かないからです。以前はそういった植物でも半分趣味みたいな生産者がいたので出てきたのですが。

 非効率なものは世の中から消滅し合理的なものだけが大量に出回る時代に益々なるでしょうが、なんとも味気ない時代になったものです。

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